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   みんなの絵ができました〜!(ポーランドにまたフレスコを描きに行く 2015・16)
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     さあ、そろそろみんなの絵も終わり。
     どんどん足場がかたずけられます。オーナーのお客さんもチラホラ。
     出来上がったみんなのフレスコ画を見て回ってます。



     いろんなところから集まって、同じ場所でそれぞれの絵を描く。
     楽しいなあ、こういうプロジェクト。
     描いてる間はみんな自分のことに集中してバラバラだけど、集まればなんだかすぐにいろんなことを話せる人たち。
     みんなそれぞれ、普段は自分の国で活動している人たち。
     お互いに普段の仕事を知らないから、それぞれが持ってきた小さな作品集とかを見せあって、「普段のその人」を知るのも面白い。

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みんなのフレスコもできました。モザイクがけでしか紹介できないのが残念です~。

     Aはいつも、幾何学的な模様を室内の壁に描く仕事をしているそうだけど、Aの人柄を(1週間弱だけど)知ってから見る彼女のフレスコ
     画は、まさに「彼女の、彼女らしい」仕事だってすごくわかる。
     普段は風景画ばかり描いているというSは、「今描いてるのは、どちらかといえば自分の得意な絵柄じゃないんだよ」って言うけど、見せ
     てもらったいつも描いてる風景画に使われてるような、のびのびした筆使いが気持ちいい。

     Frが師匠と一緒に描いているとき驚いたのは、地の色とは全く違った濃い色を、大胆に躊躇なく描いていくこと。私はそういうのは怖く
     てなかなかできないのだ。
     「美大の教授に『線を引くときは躊躇しちゃいけない』っていつも言われてたから」って彼は笑ってたけど、それは彼が物の影の形を、
     濃さの段階別に瞬時に捉えられる人だからだと思うんだ。それを聞いた師匠が「彼は彫刻家だからね。だから物を立体に見られるんだ。
     本当にすごいよ。実は私はそれができないんだ。だからこういう絵を描いてるんだよ」って。
     師匠の言葉を聞いて、内心私はホッとしてしまった。仲間だ~!って思ったから(笑)。私も物の立体感を平面に描くのが苦手なのだ。
     そうなんです。実はFrは彫刻家。
     彫刻家の目ってすごいなあ!! 同じものを見ていても、私とは違うふうに見えてるんだなあ。

     NとVのカップルが描いたのは、きちんと絵を勉強してきた人の自信があるしっかりした仕事という感じ。
     思わず「きれい!」と言ったらVに「当たり前だよ。プロだからね」と無表情に言われてしまった。あ、そりゃそうだ。ごめんなさ〜い。
     実はFrも同じことを言ってしまったらしく、あとでふたりで「プロフェッショナルの中に、俺たちふたりだけおばかさんだね」って笑っ
     たんだけどね。037.gif
     建築家のNと画家のV。モルドバ出身の彼らは、モルドバとルーマニア両国の身分証明書を持っているそうだ。
     「私たちの住む場所柄『できるかな?』って試してみたら、もらえたのよ〜」Nがそう嬉しそうに話してた。
     自分の国の形が変わる。宗教や文化が同じ、違う。変えたい、守りたい、変えようとする人がいる。そういう歴史をもつ国に住む人は、
     自分のアイデンティティというものを常に意識して日々生きている。自分がやることの意味に対する意識や自信も違う。ただおしゃべり
     するだけでも、その意識の違いを端々に感じます。
     自分のバックボーンや日常とは違う人と共通の興味を話題に話すだけでも、自分の知らなかった世界が見えてきて、世界のことも、自分
     のことも、今までは違うベクトルで見るきっかけになるなあ。

     Anの絵は、メキシコ人らしいモチーフと強い色使い。こういう自分には絶対描けない絵って、私にはすごく魅力的。
     そして一足先に次のプロジェクトに旅立ってしまったG。シュールレアリズムの彼の絵はすごく面白い。共通の言葉があったら、もっと
     もっといっぱい話して聞きたいことが山のようにあったのになあ。

     「どれどれ。君の絵を見に行こうか」師匠が私を促します。
     「これは、ここに来て嬉しい気持ちを描いたもので・・・」絵の説明をすると、すごく気に入ってもらえたよう。
     「すばらしいね、そういうものを、こんな形でかけるなんて!」
     そう褒めてもらえました。
     やっぱり嬉しいね。絵を褒められると♪ それに、もしかしたら誰かに絵を褒められるのは、10数年前に日本を出てから初めてかも♡


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     さあ、みんなで記念撮影♪

     今日はこれからみんなであるところに出かけます。だから今日は早じまい。
     オーナーの家で、それぞれ身支度を整えましょう。

     それで気づいたんだけど、こういう時って、男性の方が熱心で、おめかし時間がかかるのね。

     Aはスカートも持ってきたからとそれに着替え、ささっと口紅をつけるぐらい。
     私はといえば、作業着しか持ってこなかったから、せめてもと、日本からの移動中に着ていた作業着じゃない唯一のパンツに着替え、薄
     く口紅を塗りっ。おしまい。

     一方、男性陣。
     Sは作業着からこざっぱりとした普段着に。「こんな服しか持って来てないんだよなあ」なんて心配そう。
     「はい、はい。大丈夫。あなたはいつでもかっこいいよ」
     な~んて励まして(からかって?)いる横で、いつの間にかさっさとシャワーを浴びてさっぱりしたRは、まさにお出かけ着にちゃっかり
     着替え髪をなでつけ、コロンまで香らせている。
     「ああ、全く。アーティストだと、男性の方が美意識が高いのかしらん」「ね〜015.gif
     Aと私は彼らをからかいながらぼやいてみせる。

     「さあ、もう出かけなきゃ、遅れちゃう。支度できた?」
     オーナーの奥さんが様子を見に来る。せかせかと、早く行きたそう。

     さあ、あとは・・・オーナーS。なんとまだシャワーに入っておめかし中・・・
     奥さんは扉の外から何度か彼を急かすように声をかけ、「さ、行きましょ。あの人はいつもこうなのよ」なんて、私たちを促しつつ、先に
     スタスタ駐車場に向かって歩き出す。

     ああ、本当に男性というものは、支度に時間がかかるのだ・・・044.gif

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     さて、みんなで行ったのは、車で30分ぐらいの町であった師匠の個展。
     会場は、この町の昔のお城、今の博物館になっているところ。
     お城のグルリを囲む城壁の大きな門をくぐると、その中庭には罪人を捕まえておくんだか、そのあと首をはねるんだかの↑みたいなの
     もあって・・・。
     その小さなお城の一角が、師匠の個展会場でした。

     多分毎年ポーランドに来るたびに、こうやってどこかで個展をしているのでしょう。会場はファンの方でいっぱい。
     師匠の絵は、誰もが思わずにっこりしてしまうもの。
     ポーランドでも、こんなにたくさんの人が好きなんだね。
     もうね、たっくさんの、特に女性ファンがいっぱいで、みんなが師匠を写真を撮ったりサインを欲しがったり。
     師匠はそういうの恥ずかしいみたいで逃げてたけどね。ふふふ。


     さあ、個展のあとは、再度フレスコ画の現場に戻って、パーティですよ〜!
by sakanatowani | 2015-12-03 16:43 | フレスコ画 affresco
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