ポーランドから帰ってきて1週間が経ちました。 時差ぼけも少しずつ治ってきて、先日、なんとなく4年前の旅行記を全部通して読んでみる余裕も出てきました。 ところが自分の絵に対する姿勢も、周りの人との関わり方も、ポーランドに対する気持ちも、今とはあまりにも違っていて正直びっくり。 4年のうちに、もしくは今回の旅で、こんなに変わったのかって、自分でも驚きました。 でもいざこの旅行記を書こうとすると、なかなか書けないのです。 前回の旅はフレスコ画と出逢う旅で、何もかもがはっきりと頭の中に残っている感じでした。 一方、今回の旅は何もかもが私の中に染み込んで、もう私の一部になってしまっているような感じ。 そんな自然に自分の中に取り込まれてしまったような今回を旅を、少しずつ思い出しながら書いていこうと思います。 さて、年明けからご招待を受けていたポーランド行きですが、「行く」と正式に決まったのは6月1日。その時点で出発は13日後となりました。 もともとの話はZamośćで行われるフレスコ画フェスティバルへの参加。そのためのやり取りをしているうちに別の場所から、「それならついでにこっち にも来てくれないか?」という話も出てきて、それならそっちの会期の前日には着かないと、ということになったわけです。 そっちの場所は4年前にフレスコ画を描きに行ったMariampol。どうやら何年か前、敷地に無断侵入した輩に落書きをされてしまったらしい。その修復 に来てくれというのです。 この1年、心身ともに完全に引きこもり状態だった私が、いきなりスイッチオン!・・・なんて言っても、そううまくいくわけはなく、初めの1週間は 航空チケットの購入や旅行に必要なものの購入、図書館に行ってガイドブックを借りるだけで、ぎゃ~と瞬く間に過ぎました。 そして2週目は、「落ち着いて、落ち着いて」と自分に言い聞かせつつ、旅行保険なんてものがあるのをふと思い出して慌てて探したり。 自分でも腰が引けてるのがわかるんですよ。 昔はバックパック1つでアジア一人旅をしていた私が、今やこんななんて情けないな~って思ってました。 さて、ここでポーランドを見てみましょう。 実は4年前に行った時はイタリアからだったので、図書館の地図でMariampolのそばにあるというŁódżがどこかを調べた程度だったんですよ。 あとはとにかく飛行機に乗っただけ。 なにもわからないまま、ただフレスコ画なるものを描きに行ったわけです。 だから今度は「どこに行くか」をよくわかって行きたかった。 今回はコンピュータも変わって、以前は(コンピュータが古くて)使えなかった検索サイトのマップが使えたから、自分がどこに行くのかが よ~くわかりました。 それからポーランド語。 先ほどから書いているZamość、Łódż。どう読むか分かりますか? 日本のガイドブックではそれぞれ「ザモシチ」「ウッチ」と紹介されてます。śがシでćがチはともかく、Łがウだなんて、読めないでしょ~! 前回行ってみて、ポーランド語は子音ばかりの羅列、しかも発音記号らしきものがついた文字が多くて読みが想像もできず、おまけに若い人でも英語 を話さないという印象が強かったんです。 なのに今回は、ワルシャワに着いた当日、自分で電車の切符を買ってウッチのホテルまで行かないといけない。 ↑この話を持ってきたウッチのギャラリーの人に「空港まで迎えに来てくれるんですよね?」とメールしたら、そのままばっくれられた(←海外ではありがち)。 そのあとはウッチからザモシチまでの移動も、師匠や(ポーランド語のできる)4年前の知り合いと一緒だから心配ない。 つまり、旅行初日にいちばんの試練があるわけなのです。 引きこもりから一気に海外脱出の初日に、旅行最大の山場があるなんて! そんなわけで、私はすご〜くドキドキしていたのでした。 そんなわけで、気持ちを落ち着けるためにも旅のポーランド語の予習。 とにかくいちばんのドキドキのもとの旅第1日目をシュミレーションしながら、どんな言葉、どんな会話が必要かノートに書いていく。 ちなみに駅の窓口での会話。 Dzień dobry.(こんにちは) Poproszę jeden bilet do Łódż?(ウッチまで1枚ください) Który peron?(何番ホームですか?) Dziękuję.(ありがとう) Do widzenia.(さようなら。) この会話、ポーランド語の方、なんと読むか想像がつきますか? 読み方はこちら。 ジィェン ドブリェ ポプロッシェン イェデン ビレット ド ウッジ? ←ウッチではなくウッジと聞こえます クトゥリィ ペロン? ジンクイエン ド ヴィゼニア どうですか? ポーランド語、手強そうでしょ~? でもね、ノートに書いていくと、少し仲良くなれそうな感じになってくるんですよ。 でも「何番ホーム?」と聞いて相手に答えられても、ポーランド語の数字はかなり難しいので聞き取りは無理。 だから「???」という顔をしてる私に窓口の人が、紙に数字を書いてくれるのを期待 。 そんな感じで2週目もあっという間に過ぎて行きました。 そのほかにもね、帰国して1年、イタリア語も話してないし、口から出てくるのかも不安(8年ぶりに会うフレスコ画の師匠はイタリア人)。 英語はもともとイタリア語を話せるようになった時点でかなり怪しくなっちゃったから、今更どうにもならないし・・・。 そんなわけで、言葉の問題がいちばんの不安の今度の旅、あっと言う間に出発の日となったのでした。
by sakanatowani
| 2015-07-10 23:00
| フレスコ画 affresco
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