なんちゃっておせち2013
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     いくら住んでいるところが1月6日まではクリスマス・シーズンだからといって、大晦日のニュー・イヤー・パーティが
     ホリデー最後のイベントだといっても、やっぱり日本人だから、お正月はお正月を感じたい。
     では何を食べるか?
     ええ、私の生活の中心をなす大事な問題(笑)

     そんなわけで、またもや今年も「なんちゃって(もいいとこ)おせち」を作りました。

     誰ですか 「これは、おにぎり定食?」って言ってるのは?013.gif
     やさしい日本人の心で見てくださいね(笑)お見せするのもお恥ずかしいものですが、備忘録&思い出ってことで(汗)

     メニューは、
     ・鯛のお吸い物:頂き物のフリーズドライのもの。鯛の切り身もちゃんと入っていて、おいしかった! 沈んでしまったぶっとい
        白髪ネギには目をつぶってください(笑)

     ・だし巻き卵:実家では伊達巻きではなくいつも卵焼き。もうちょっと甘くしてもよかったな。
     ・ラディーチのきんぴら2品 昨年はアーティチョークの茎を使ってきんぴらつくってますね。きんぴら、好きなんだなあ、私。
     ・なます:今年は大根が見つからなかったので、蕪とにんじんで。ダシにと入れた昆布もわきに(あ、これは酢昆布ですよね)
     ・インゲン
     ・煮大豆:クリスマスのミートソースのお鍋の横で煮てた大豆がここで活躍(笑)
     ・牛肉のしぐれ煮:この日のためにとっておいた頂き物です。おいしかった!
     ・おにぎり:お餅がないのでおにぎりで(笑) お米がピンク色なのは、黒米を混ぜて炊いているから この家の鍋ではおいしく炊けない
        ので、もちっとなるように黒米を混ぜてます

     
     こんな、ふつうのご飯の友でも、こんなふうにちょこちょこと並べると、おせちの気分に♪
     無理矢理? いいえ、こんなのでそんな気分になれるのが、海外で暮らす極意(笑)なのです。058.gif


     さて、このありきたりなメニューの中で、ひとつだけ謎の食物。それはラディーチ。
     ラディーチって何? 
     ジャーン、こちらです。

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     昨年のカルドに続いての、「これなんだ?食べてみようシリーズ」第2弾!いつのまにかシリーズ化?!

     海外で暮らしていると恋しい食べ物のひとつにゴボウがあります。
     え?、そんなもの?!という、いたってふつうな野菜ですが、あの歯触りの代わりになるような野菜って、なかなかないんです。
     それで前々から市場で冬になると見かけるこの謎の野菜が気になっていました。
     だってゴボウにそっくりでしょ?

     こちらに住む日本人の方に、あれはまったく別物っていう話は聞いていたんです。
     でもじゃあ、どう別物なの? という好奇心がむくむく湧きまして、このたび、初めて食べてみることにしました。

     市場の値札に書かれた名前は「ラディーチ radici」。直訳すると「根っこ」(爆)
     はじめからきんぴらにすることは決めていましたが、こちらではどういう食べ方をするのかなと思ってレシピを探してみたら、
     「リチェッタ・ディ・ラディーチ・アマーリ(ricetta di radici amari苦い根っこのレシピ)」というのが見つかりました。

     う~む、どうやら苦いらしい。021.gif

     きんぴらにするために(今回は千切りに)刻んで生のまま味見をしてみたら、ううっ、確かに苦い!
     ほろ苦いんじゃなくて、「苦い」んです!
     でもゴボウを生で味見したこともないし・・・ゴボウも灰汁抜き前は苦いのかなあ。う~む・・・
     結局は食べてみなくてはわからないので、日本風のきんぴらと、イタリアのレシピと2品つくってみました。

     これね、歯ごたえはまさにゴボウ!ですよ!わ~い!024.gif
     ただね、にがい・・・
     ほろ苦いよりもちょっと強めの苦さ。
     日本のきんぴら風にすると、甘みをつける分、苦みがじゃまな感じ。残念・・・。

     ゴボウできんぴらを作るときみたいに、灰汁抜きをするのも苦みをとるひとつの手だろうと思ったので酢水につけましたが、
     ゴボウほど灰汁は出ませんでした。
     となると、この苦みは灰汁の苦みではなく、イタリア語の名前通り、苦い根っこなんですねえ。

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ね、見た目はほんとにゴボウみたいでしょ。右側がイタリアンレシピのラディーチ

     イタリアのレシピでは、この根っこを5センチぐらいの長さに切って縦に4つ割りにしたものを酢水でしっかり茹でてから、
     オリーブオイル、アンチョビ、ケッパーで炒めてました。
     私は千切りにしたものをさっとお湯で煮てから、同様の味付けのものでからめてみました。

     こちらは味付けが強い分、苦みは遠くに感じるぐらいかな。でも茹でた分、歯触りも弱くなってました。
     でもレシピ通りに4つ割りにしたら、けっこう苦みは残るんじゃないかなあ。

     そんなことを考えながらモグモグと。001.gif
     そんな元旦の朝でありました。

     とはいえこちらでは、もう2日から平日営業なんですよね。
     昨日はもうスーパーに食料の買い出しに行ってきたのですが、スーパーまで行くバスの中から、各アパートのロビーに飾られて
     いるクリスマスツリーを見て、「へ? まだある?!」って。

     毎年この時期には、自分の中のお正月気分と街の中のクリスマス・ムードが混ざり合って、なんだかとっても変な気がします。
     こっちの年末年始って、お正月! という大きな区切りがないまま、だらだら~っと新しい年が始まってるっていう残念な
     感じなんですよね。
     自分の中での区切りを付けるために、なんちゃってでもおせちを作ってるのかな~。

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蕪とポロネギのスープ、カボチャの種のパンにレバーペースト、なます、りんご

     な~んて、日本人っぽいこと書いてますが、実は元旦のお昼にはもうこんなもの食べてます。
     なますがすでにサラダ扱い(爆)

     年末になますを作りながら、「これ、こっちの人に説明するなら、サラダなんだろうなあ」なんて思ったのもあるし、なますが
     大好きなので、ひとりなのに大きなタッパーいっぱいにつくってしまったので、がんばって食べないといけないのもあるのです。

     なますって、結局甘酢漬けなわけですから、もし持て余してしまったら、サラダ感覚で食べてもいけますよ。
     実は私、これにツナ缶を入れてマヨネーズで和えてもみちゃいました。
     なますにっていうと気持ち悪そうですが、私のなますにはゆずも入ってないし、酸っぱめで甘みが少ないので、ふつうにおいしく
     食べられましたよ。ゆず入りのものでもおいしそうな気も
     そういう意味では、日本でゴボウが簡単に手に入るみなさんは、ゴボウを茹でて、オリーブオイル、アンチョビー、ケッパーで
     和えてもいいかも~。この3つの調味料の組み合わせは、いろんなところに使えていいですよ!

     あまりのなんちゃって日本食年数が長くなって、ちゃんとした日本料理の味を忘れてるかも~。
     でもこれはこれでおいしいし~。041.gif

     そんな和洋折衷複雑な気持ちの2013年のお正月を過ごしております。
by sakanatowani | 2013-01-03 06:04 | ごはん food
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