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   空間の心地よさ - デュッセルドルフの美術館2(前)  
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ドングリの葉っぱももうすっかり落ちて。よく見ると葉っぱの形がかわいいの♪

     今朝、新しいでも賞味期限はずっと前・・・ああ緑茶の袋を開けたら・・・ふわ〜。
     緑茶のいい香りに、思わず身体が磁石に吸い付けられるように近づいて、くんくんくん・・・(笑)
     気持ちがすうっと穏やかに休まる香りです。
     心身ともに疲れきってしまっているこの数週間。 
     今日は大好きな美術のこと。デュッセルドルフの美術館の続きでも書いて、気持ちだけでも好きな世界へ行きましょうか。

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あとから知ったのですが、このチケットでK20の中にある喫茶店で割引があるようですよ

     デュッセルドルフの近現代美術館のひとつK20に行った時、もうひとつの分館、K21にも行けるコンビチケットを
     買っておきました。
     「どっちから観に行こうかな〜」と思っていたら妹が、「前に(息子の)学校の行事でK21に行ったんだけど、
     壊れた階段とかあって、よくわかんなかった」と。
     ということは、K21は現代美術、インスタレーションが集められてるのかな。
     それぞれの美術館の数字は、20は20世紀、21は21世紀を意味しているってことなのかな。

     というわけで、まずはわかりやすそうなK20に行ったのですが、さてK21。
     実は私はインスタレーションがよくわからない。
     美術館などで観るのだから、アートなんだろうなとは思うけど、どうしてこういうものをつくりたかったんだろう、
     何を言いたかったのかなというところが今一歩わからない。
     そんなわけで、まったく趣味があわないかもしれないけど、この日はとにかく行ってみようと思った次第。
     ふふふ。どんなことを感じるのやら。


     街の中心に突然に現れる緑の中にあるK21。
     受付でチケットを見せ、写真撮影許可のシールをここでもリクエスト。
     吹き抜けになっている建物の中心の方へ歩いて行ってみると・・・
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Monika Sosnowska "The staircase" (2010)

     ありました。ありました。
     これが妹が言っていた「壊れた階段」だね(笑)
     わかる、わからないは別として、私は嫌いではないなあ、と思いながら、さて、美術館をまわってみましょう。

     この美術館は、中心の吹き抜けを中心に、そのまわりをぐるぐると各部屋を観ながら、どんどんと上階に
     上がっていく仕組み。
     吹き抜けに面した部分は壁が開いているし、上がっていく途中の階段にも、小さな窓が開いている。
     だからいろんな場所で、いろんな高さで、いろんな角度から、この作品が観られます。
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     へ〜、おもしろい。
     場所によって、遠くになったり、近くになったり。観る高さが変わると、だんだんこの階段がどんなふうなのかが
     見えてくる。
     こんなふうにひとつの作品が見えるんだ。
     この作品は、ここにそういう形で設置されることを前提として創られたのかしら。
     こういう風に観る作品もあるんだなあ。

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Juan Munoz "Plaza" (1996)

     たくさんの等身大の人が集まっている作品。
     ひとつの部屋の中心にあって、監視員がひとりついています。
     作品保護のために、作品の人たちの間を通り抜けることはできませんが、まわりを歩いて観ることはできます。

     この群衆の周りをゆっくりまわって観ながら、「なぜこの作品を創ったのかなあ」と思っていました。
     おもしろい作品のような、まったくわからないような。
     どう観たものか・・・
     と思っていたときに、作品の群衆を挟んで反対側に男性がひとり、私と同じように作品を観にゆっくりと入ってきました。

     そのとたん、私の目の前の情景が、がらりと変わりました。

     いろいろなポーズをした作品の白い人たちの間に、ちらちらと現実の色の洋服を着た人の姿が動きます。
     先に入ってきた男性のつれでしょうか。何人かの人が、そろりそろりと、同様に作品のまわりを観ながら動いています。
     動かない作品の白い人たちに交じる、色のある動く人たち。
     その2つの人影が合わさって、先ほどとはまったく違う表情の情景が、私の目の前に動いています。
     なんておもしろいんだろう!

     そうか! 
     この作品は、こうやって観客がいてはじめて成立する、それを前提として創られたものなのかも!
     私たちが参加することによってできる世界。 作者はこれを見せたくて、この作品を創ったのかもしれない。

     その展示物のまわりの空間をも含めてが作品となるインスタレーション。
     そのおもしろさはこういうことなのかな。

     長くなってきたので、次回に続きます。
by sakanatowani | 2012-11-22 02:21 | アート art
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