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   アンリ・カルティエ=ブレッソン展
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     最近ちょっとついてるみたい。嬉しいことがポツポツと、連鎖反応のようにやってくる。
     いろいろなことが行き詰まり、失望が諦めに変わり、それに粘っこくまとわりつかれているようなこの頃だったから、
     また希望が戻ってきたような気持ち。

     ことの始まりなのかな、と思うのが、先日行った、アンリ・カルティエ=ブレッソン展。
     ローマやミラノと違ってこの街では、あまりイタリア人以外の人の展覧会が開かれません。
     未来派の中心地でもあったという背景から、あってもモダン・アートのもの。

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     だから今回の展覧会はとても嬉しくて!
     前回彼の写真展を見たのは、もう20年以上も前かも。あはは、歳がばれますね^^;
     なんだか「今行かなきゃ」と思った月曜の午後、版画工房を早退して、会場の王宮へ。

     王宮の一画。白いパネルでバックをつくられた2室に、彼の写真がありました。

     実は今回、以前とは違う目で写真を見るだろうな、それはどういう刺激をもたらしてくれるのかな、
     という期待がありました。
     白黒の抽象画をやっている現在は、絵を趣味にしていた以前とは、違って見えるのではないかと思ったのです。

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     静かな空気の中、ひとつひとつ見ていく彼の写真。
     ああ、なんで彼の写真を好きなのか。今回よくわかりました。

     黒、グレー、白の割合とその位置が、私に心地いい場所にあるのですね。
     ここに一点、黒を置きたいな。ここに白の線があったら。
     そういう位置にはちゃんと、その色(明るさ)の被写体がある。

     この人は体にしっかりと「自分が心地いい構図、色(重さ)の配置」があり、それを瞬時に捕まえられる人なのですね。
     絵は自分で配置を変えればいいけど、写真ではそうはいきませんから。モデル撮影でない限り。

     黒の美しさが、私をとてもひきつけました。

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     残念ながら、私がいちばんひかれた写真はハガキになっていませんでした。
     『真夜中のミサ』(という題名だと思うのですが。イタリア語ではmessa di mezzanotteでした)という写真の色の配置、
     特に黒の使い方が、私に強く残りました。

     黒いケープを羽織った3人の年老いた司祭が左下端におり、あとは祭壇なのか、テーブル状のものがしめている
     という写真。
     近くにいたイタリア人の女性が、「薄気味悪いわ。これはすごく薄気味悪い」と、司祭たちの顔を指さして
     繰り返し言っていました。

     その女性、その隣にあった、人々に囲まれたある枢機卿(カトリックにおける司祭のかなり上級の位)の写真を見て、
     「この人はとても権力を持っているのよね。とてつもない権力をね」と、連れの女性にささやいていました。

     宗教と暮らし、その中で生きている人の言葉だなあと思いました。

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     人によって、見えるものは様々。

     写真に写っているものを見ていた20年前とは違う新しい目で見た彼の写真は、「心地いいもの」をつくりたい
     という私に、いいものを見たなあという感情を与えてくれました。

     自分が心地いいものを知っているということと、それを表現として出していけるかということはまた別。
     心地いいものを表現していけるように、いい気持ちでいることを大切にしたいです。




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ディルに本葉が出てきました〜。こんなにちいちゃいのに、ちゃんとディルだ^^

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ミニきゅうりにも本葉が出てきて、きゅうりっぽくなってきました。

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紫蘇もコリアンダーも、この数日でグ〜ンと大きくなった気がします。

by sakanatowani | 2012-06-02 16:59 | アート art
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