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   マカロニ大調査〜!
     ことの始まりは、tomshoreさんミゾリンさんの本を紹介し、そのレシピでつくったマカロニチーズの記事に
     私が「こっち(イタリア)で、マカロニ見かけないんですよね〜」とコメントをしたこと。
     するとそこにミゾリンさんが、ある興味深いリンクを残して下さったのだ。

     ミゾリンさんといえば、ご自分の求める"あの味"を再現し、さらに改良していくことに多大なる情熱を持って
     いらっしゃる方。
     そして私はお腹をグ〜といわせながら憧れのまなざしで、彼女のその土地での食への愛情溢れるそのブログ
     A Taste Of The Southern Home アメリカ南部の家庭料理のページを、いつもなめるように見ているのだ。
     さらにその愛情と情熱で、昨年生まれたのが『アメリカ南部の家庭料理』。先のマカロニチーズをはじめとする
     おいしい料理でいっぱいの本なのだ。リンクの記事で、ミゾリンさんのこの本に対する温かく熱い気持ちが読めますよ。
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     ミゾリンさんが残して下さったのは、Wikipediaのマカロニのリンク
     ここで私がものすごく気になったのは、「イタリア語のマッケローニは主に穴のあいた棒状のものを指し、普通
     茹でる際に適当な長さに折って用いる」
     適当な長さに折る?!

     私がそれまでイタリア(中部イタリアペルージャと今の私のいる北イタリアの街)でマカロニを見かけない理由と
     して思っていたのは、
     ・(各町に独自のパスタの形があるイタリアで)マカロニは、南イタリアのものだからではないか
     ・「マカロニ・ウェスタン」という言葉があるように、マカロニはアメリカでのパスタの総称だからなのでは
      ないか(イタリア制作のウェスタン映画を、アメリカ人が区別する意味で「マカロニ・ウェスタン」と呼んだの
      ではないか)
     ということ。

     Wikiの説明で、「マカロニ・ウェスタン」という言葉は、なんと淀川長治さんがつくられたというのがわかった
     のは、へ〜!!であったが、それよりも「マカロニは折る。つまり長いものである」という想像もしていなかった
     ことがわかって、再度マカロニを探しに行きたくなったのだ。
     そして私の頭にあるメニューが浮かぶ。

     マカロニ・グラタンが食べた〜い!
     ペンネとかで代用したものじゃない、あのマカロニ・グラタンが食べたいよ〜!

     よし!マカロニ大調査だ!!←大袈裟
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     イタリアのスーパーのパスタ・コーナーは広い。
     このスーパーは、この商品棚の両側が、すべてパスタである。
     もちろん生パスタは冷蔵コーナーなのでまた別の場所に。
     パスタはそれほどまでにイタリア人の食卓に、いつもなくてはならないものなのだ。

     もちろんいくつかのブランドがパスタを製造しており、たいていは500g入り、ちょっとお高いものは250g
     入りで、でもペンネやフジッリ、スパゲティなど、どこでもよく食べられているものは1㎏入りでも売っている。

     さて、目指すは「折って調理するマッケローニ」である。
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     「イタリアではスパゲティよりもショート・パスタの方をよく食べるのよ」
     はじめてのイタリア住まいで部屋を貸してくれたペルージャのシニョーラはそう言っていたっけ。
     ヘ〜!と思って、はじめての海外暮らしに有頂天になっていた私は、それから2年ほど、毎日毎日お昼には
     ペンネを食べていた気がする。自分でもよく飽きなかったなと思う。
     その反動か、この数年で、ペンネやフジッリを買うことは全くなくなり、この1年は、パスタもほとんど
     食べなくなった。
     とはいえここはイタリア。そういいながらもパスタはちょこちょこと数種が食品棚にあるものだ。
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今うちにあるショート・パスタたち。左から パンタッチェ、ルマーカ・リガータ、トルティリオーニ

     さてマッケローニ。
     スーパーの棚にずらりと並ぶパスタを見ていく。
     ちょっと太い(直径1㎝)・・・穴がない・・・太すぎ(直径3㎝)・・・おっ、これは代用できるかも・・・。
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     左がフジッリ・ブカーティ・コルティ。穴のあいた短いフジッリという意味。
     ということは、長いフジッリもあるのかな?アメリカでいうコーク・スクリューはこれでしょうか、ミゾリンさん。
     そして右が、筋の入った小さいセロリという意味(かな?)のセダニーニ・リガーティ。
     これはマカロニの代用になりそうだよね。

     ・・・はっ・・・ダメ、ダメ!今は長いマッケローニを探すのだ!

     ・・・あ、これ!
     これ折ったら、日本のマカロニにいちばん近いかも!

     それはツィティ(Ziti)。
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     穴の直径は7〜8㎜と、ちょっと太め、長さは25㎝強で、スパゲッティの長さぐらい。
     これなら折って使えば、日本のマカロニより太めだけど、いちばんマカロニっぽい。
     でもマッケローニって名前じゃないのね。
     ということは、他にまさにマッケローニって名前のパスタがあるんだろうなあ。
     でもこれもかなり近い。この広い売り場の中では、これがいちばん似ているのだ。

     調べてみるとこのツィティ、ナポリのお祝いの席に欠かせないパスタだそう。
     これをおばちゃんたちがみんなでおしゃべりしながらボキボキ折って、結婚式などのお祝いの席のための
     料理をしていたのね〜。
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     さて、私もマカロニ・グラタンのためにツィティを茹でよう。
     ボキボキと折ってね。

     日本のマカロニぐらいの4㎝の長さに折ろうとするんだけど、これがなかなか固くて大変。
     ついつい長めになっちゃうもの続出。
     その上、断面がまっすぐに折れないと、指に刺さるんだな。

     ツィティを折ってマカロニにしたい方、お気をつけくださいね^^;

     さあ、できた!マカロニ・グラタ〜ン!
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なぜかゆで卵をのせたくなった。実家ではなかったのに。でもこれが私の今のマカロニ・グラタン^^

     後日、ふと鍋類の入っている戸棚を見ると、同居人のひとりの食料が占領している場所が目に入る。
     ヤツはどんなパスタを食べてるのかな、と見ると・・・ガ〜ン・・・すでに短くされたタイプのツィティが・・・。
     ツィティを調べてる時、パスタ会社のサイトに「今では、すでに折ったタイプのツィティも販売されています」と
     あったっけ。こんな近くにあったとは。

     名前は、シガレッテ・ツィティ(シガレッテはタバコという意味。写真左)。
     そしてもうひとつ目に入ったのは、シガレッテ・ツィティに筋の入ったカンノリッキ・リガーティ(筋の入った
     マテ貝の意。写真右)。
     こっちの方が長さからいって、日本のマカロニに近そう。ということは、筋のない「カンノリッキ」が、
     日本のマカロニにいちばん近いタイプなのか。
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     パスタ売り場をじろじろ眺めたマカロニ調査。
     本当にたくさんの種類のパスタがあるけど、日本のマカロニぐらいの細さで、ちょっとカールしているタイプの
     ものは見つけられなかった。
     あれは日本独特のものなのかな。
     そしてマッケローニ。そういう名前のパスタもうちの近所にはなかったなあ。

     そんな結果で、ひとまずマカロニ大調査は終わったのでした。
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     ところが、先日、版画工房で版板の金属板の水分を拭き取るために古新聞を広げたら、こんなイラストが
     目に入った。
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     ファシズム体制下でのポスター展の記事。
     「マッケローニを食べる飢えた子どもたち」
     ああ、マッケローニだ!やっぱりマッケローニは長いんだ!
     いつか本物のマッケローニに出会えるかしら。
     
     いつもそのことばかり考えていると、おのずから求めるものが吸い寄せられてくるものなのね〜という出来事でした^^
by sakanatowani | 2012-02-10 23:39 | ごはん food
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