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   パラレル・ワールド
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今日は閏日。いつもはないのに今日はある。

ほぼ日刊イトイ新聞の2月29日は「サボる」が勝ち!のテキスト中継を見ていたら、東京は雪!

みんなが閏日の今日を「サボる」のを一緒に楽しんで、
夕方になって、そろそろ中継が終わろうという頃、
ふと窓の外を見ると、私はまださんさんと太陽が照っている閏日の午前中にいる。


ついこの前までの大雪の日と今日の太陽が出ている暖かい日、夕方と午前中。
そんなものを同時に体験しているみたい。
パラレル・ワールドは物語りの中のものだと思ってたけど、
こんなに身近に感じるものなのかも。


夏休みから、ずっとずっと読み続けては中断、を繰り返していた
フィリップ・プルマンの『ライラの冒険』シリーズを、やっと読み終えた。

パラレル・ワールド、それをつなぐもの、断ち切るもの、
素直な心、策略、憎悪、片寄った愛、勇気。
そんなものがごったになっている物語の世界。でもそれはここも同じ。


     
今にいるのか、それとも別の時間にいるのか。
ここにいるのか、それとも別の世界にいるのか。

     
そんな不思議な気持ちになった、閏日の午前中。


     
イラスト、版画、キャンバス画。創作の時間、
創作の栄養になる時間が欲しくて欲しくてたまらない。
そんな時間にどっぷりと浸かれる人生を送りたい。


     
さて、いつもはないのに今過ごしている閏日。午後はどうやって過ごすかな。

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by sakanatowani | 2012-02-29 20:38 | ひびのこと diary
   ブジーエ Bugie
     ただいまカルネバーレ(Carnevale カーニバル)期間真っ最中のイタリア。
     いつもなら、街のあちこちに、カーニバルの仮装をしながらまく紙吹雪が落ちているのですが、
     今年は雪が降ったり溶けたりで、どうやらあんまりみんなが外に出ていないよう。
     紙吹雪をいつもより見かけません。
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パン屋さんの店先は、ブジーエが山盛りに

     カルネバーレは、復活祭前の1か月(四旬節)前のお祭り。
     肉食を断つ四旬節前に、おいしいものを食べてパーッと騒ごうぜというお祭りだとも、四旬節前に
     肉や卵を使い切るための意味もあるお祭りだとも、またキリスト教だけでなく、春を待つ土着信仰の
     お祭りと結びついたという説もあり。
     とにかくこの時期は、揚げ菓子を食べるのが習慣です。

     これがカルネバーレの時期に食べるお菓子、ブジーエ(Bugie)。
     小麦粉に、卵、バター(または植物油)、砂糖、ワインなどを入れた生地を薄く伸ばして、油で揚げたり、
     オーブンで焼いたりし、粉砂糖やグラニュー糖をまぶしたもの。

     このあたりではブジーエと呼ばれるこのお菓子も、北イタリアでは一般的にキャッケレ(Chiacchere
     おしゃべりの意)と呼ばれます。
     おいしくって、おしゃべりがとまらなくなるからだからかな。
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このブジーエはオーブンで焼いたもの。だから平らな形

     では、ブジーエはどういう意味かというと、「嘘」の複数形。
     なんでこんな名前?と思って、近所のパン屋さんで聞いたところ、「なんでこういうのかしらね〜。
     たぶん、おいしすぎてたくさん食べちゃっても、『そんなに食べてないよ〜』って嘘いっちゃうから
     かしらね」とのこと。

     揚げ菓子とはいえ、けっこう軽いので、ついつい食べ過ぎてしまうもの。
     最近では、4〜5㎝角のラビオリのように、ブジーエの生地の中に、ジャンドゥイオット(チョコレートと
     ヘーゼルナッツのペースト)やザバイヨーネ(お酒をきかせたカスタードクリーム)を入れたものもあり、
     これはさすがにお腹にド〜ンとたまります。

     ブジーエって甘いもの、だと思っていたら、友人のおばあさんが毎年つくってくれてたブジーエは塩味。
     オーブンで焼いて、それにサラミなどをはさんで食べたんだって。
     塩味ブジーエ。初めて聞きました。

     明日はマルテディ・グラッソ(martedi' grasso 懺悔の火曜日。でも直訳は、ふとっちょの火曜日)で、
     カルネバーレ最終日。
     翌水曜日はメルコレディ・デッレ・チェネレ(mercoledi' delle Cenere 灰の水曜日)と呼ばれ、
     四旬節が始まります。

     一時はものすごく寒かったここも、先週からまた昼間は10度近くにもなる暖かさになり、
     あんなに降った雪も、ずいぶんなくなってきました。
     もうすぐ春になるのかな〜(いえいえ、本格的な春は4月末です^^;)
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by sakanatowani | 2012-02-20 23:24 | ごはん food
   マカロニ大調査〜!
     ことの始まりは、tomshoreさんミゾリンさんの本を紹介し、そのレシピでつくったマカロニチーズの記事に
     私が「こっち(イタリア)で、マカロニ見かけないんですよね〜」とコメントをしたこと。
     するとそこにミゾリンさんが、ある興味深いリンクを残して下さったのだ。

     ミゾリンさんといえば、ご自分の求める"あの味"を再現し、さらに改良していくことに多大なる情熱を持って
     いらっしゃる方。
     そして私はお腹をグ〜といわせながら憧れのまなざしで、彼女のその土地での食への愛情溢れるそのブログ
     A Taste Of The Southern Home アメリカ南部の家庭料理のページを、いつもなめるように見ているのだ。
     さらにその愛情と情熱で、昨年生まれたのが『アメリカ南部の家庭料理』。先のマカロニチーズをはじめとする
     おいしい料理でいっぱいの本なのだ。リンクの記事で、ミゾリンさんのこの本に対する温かく熱い気持ちが読めますよ。
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     ミゾリンさんが残して下さったのは、Wikipediaのマカロニのリンク
     ここで私がものすごく気になったのは、「イタリア語のマッケローニは主に穴のあいた棒状のものを指し、普通
     茹でる際に適当な長さに折って用いる」
     適当な長さに折る?!

     私がそれまでイタリア(中部イタリアペルージャと今の私のいる北イタリアの街)でマカロニを見かけない理由と
     して思っていたのは、
     ・(各町に独自のパスタの形があるイタリアで)マカロニは、南イタリアのものだからではないか
     ・「マカロニ・ウェスタン」という言葉があるように、マカロニはアメリカでのパスタの総称だからなのでは
      ないか(イタリア制作のウェスタン映画を、アメリカ人が区別する意味で「マカロニ・ウェスタン」と呼んだの
      ではないか)
     ということ。

     Wikiの説明で、「マカロニ・ウェスタン」という言葉は、なんと淀川長治さんがつくられたというのがわかった
     のは、へ〜!!であったが、それよりも「マカロニは折る。つまり長いものである」という想像もしていなかった
     ことがわかって、再度マカロニを探しに行きたくなったのだ。
     そして私の頭にあるメニューが浮かぶ。

     マカロニ・グラタンが食べた〜い!
     ペンネとかで代用したものじゃない、あのマカロニ・グラタンが食べたいよ〜!

     よし!マカロニ大調査だ!!←大袈裟
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     イタリアのスーパーのパスタ・コーナーは広い。
     このスーパーは、この商品棚の両側が、すべてパスタである。
     もちろん生パスタは冷蔵コーナーなのでまた別の場所に。
     パスタはそれほどまでにイタリア人の食卓に、いつもなくてはならないものなのだ。

     もちろんいくつかのブランドがパスタを製造しており、たいていは500g入り、ちょっとお高いものは250g
     入りで、でもペンネやフジッリ、スパゲティなど、どこでもよく食べられているものは1㎏入りでも売っている。

     さて、目指すは「折って調理するマッケローニ」である。
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     「イタリアではスパゲティよりもショート・パスタの方をよく食べるのよ」
     はじめてのイタリア住まいで部屋を貸してくれたペルージャのシニョーラはそう言っていたっけ。
     ヘ〜!と思って、はじめての海外暮らしに有頂天になっていた私は、それから2年ほど、毎日毎日お昼には
     ペンネを食べていた気がする。自分でもよく飽きなかったなと思う。
     その反動か、この数年で、ペンネやフジッリを買うことは全くなくなり、この1年は、パスタもほとんど
     食べなくなった。
     とはいえここはイタリア。そういいながらもパスタはちょこちょこと数種が食品棚にあるものだ。
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今うちにあるショート・パスタたち。左から パンタッチェ、ルマーカ・リガータ、トルティリオーニ

     さてマッケローニ。
     スーパーの棚にずらりと並ぶパスタを見ていく。
     ちょっと太い(直径1㎝)・・・穴がない・・・太すぎ(直径3㎝)・・・おっ、これは代用できるかも・・・。
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     左がフジッリ・ブカーティ・コルティ。穴のあいた短いフジッリという意味。
     ということは、長いフジッリもあるのかな?アメリカでいうコーク・スクリューはこれでしょうか、ミゾリンさん。
     そして右が、筋の入った小さいセロリという意味(かな?)のセダニーニ・リガーティ。
     これはマカロニの代用になりそうだよね。

     ・・・はっ・・・ダメ、ダメ!今は長いマッケローニを探すのだ!

     ・・・あ、これ!
     これ折ったら、日本のマカロニにいちばん近いかも!

     それはツィティ(Ziti)。
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     穴の直径は7〜8㎜と、ちょっと太め、長さは25㎝強で、スパゲッティの長さぐらい。
     これなら折って使えば、日本のマカロニより太めだけど、いちばんマカロニっぽい。
     でもマッケローニって名前じゃないのね。
     ということは、他にまさにマッケローニって名前のパスタがあるんだろうなあ。
     でもこれもかなり近い。この広い売り場の中では、これがいちばん似ているのだ。

     調べてみるとこのツィティ、ナポリのお祝いの席に欠かせないパスタだそう。
     これをおばちゃんたちがみんなでおしゃべりしながらボキボキ折って、結婚式などのお祝いの席のための
     料理をしていたのね〜。
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     さて、私もマカロニ・グラタンのためにツィティを茹でよう。
     ボキボキと折ってね。

     日本のマカロニぐらいの4㎝の長さに折ろうとするんだけど、これがなかなか固くて大変。
     ついつい長めになっちゃうもの続出。
     その上、断面がまっすぐに折れないと、指に刺さるんだな。

     ツィティを折ってマカロニにしたい方、お気をつけくださいね^^;

     さあ、できた!マカロニ・グラタ〜ン!
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なぜかゆで卵をのせたくなった。実家ではなかったのに。でもこれが私の今のマカロニ・グラタン^^

     後日、ふと鍋類の入っている戸棚を見ると、同居人のひとりの食料が占領している場所が目に入る。
     ヤツはどんなパスタを食べてるのかな、と見ると・・・ガ〜ン・・・すでに短くされたタイプのツィティが・・・。
     ツィティを調べてる時、パスタ会社のサイトに「今では、すでに折ったタイプのツィティも販売されています」と
     あったっけ。こんな近くにあったとは。

     名前は、シガレッテ・ツィティ(シガレッテはタバコという意味。写真左)。
     そしてもうひとつ目に入ったのは、シガレッテ・ツィティに筋の入ったカンノリッキ・リガーティ(筋の入った
     マテ貝の意。写真右)。
     こっちの方が長さからいって、日本のマカロニに近そう。ということは、筋のない「カンノリッキ」が、
     日本のマカロニにいちばん近いタイプなのか。
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     パスタ売り場をじろじろ眺めたマカロニ調査。
     本当にたくさんの種類のパスタがあるけど、日本のマカロニぐらいの細さで、ちょっとカールしているタイプの
     ものは見つけられなかった。
     あれは日本独特のものなのかな。
     そしてマッケローニ。そういう名前のパスタもうちの近所にはなかったなあ。

     そんな結果で、ひとまずマカロニ大調査は終わったのでした。
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     ところが、先日、版画工房で版板の金属板の水分を拭き取るために古新聞を広げたら、こんなイラストが
     目に入った。
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     ファシズム体制下でのポスター展の記事。
     「マッケローニを食べる飢えた子どもたち」
     ああ、マッケローニだ!やっぱりマッケローニは長いんだ!
     いつか本物のマッケローニに出会えるかしら。
     
     いつもそのことばかり考えていると、おのずから求めるものが吸い寄せられてくるものなのね〜という出来事でした^^
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by sakanatowani | 2012-02-10 23:39 | ごはん food
   雪、凍結保存されてます
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アパートの建物の扉を開けて息を吸う。す〜
鼻に2本、ひんやり冷たい管が通ったよう。

昨日の朝8時。気温はマイナス10度でした。

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寒くなるともうもうと霧で立ち篭めるポー河も、この寒さで霧は少なめ。温泉みたい。冷たいんだけどね^^;

     
前回の記事を書いたあと、また記録的な暖冬が続いていたのに、
1月最後の土曜の午後に初雪。

わ〜、雪だ〜と喜んでいるのも束の間、
そのまま6日間、ざんざん、ざんざんと降り続きました。

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はじめの数日の雪では、歩道のレンガもこんなにきれいな模様に

     
郊外のスキー場ならともかく、この街中に20㎝の雪が積もるなど珍しく、
街中の学校が休校になる日もありました。

この雪景色を楽しもうとカメラ片手にうろうろするの物好きは私だけじゃないと見え、
写真を撮っている人によく会いました。

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美大の版画工房も雪で埋もれ(この日の授業はありました。よかった)

     
雪がやっとやんだ木曜日の夜。
今度は寒波がやってきました。
今週1週間は、最低気温マイナス15〜20度の予報が続いています。

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よく行く図書館横の公園も雪がたっぷり。雪をかぶった樅の樹はやっぱりきれい

     
実は少し前に、ポーランドにお住まいのudonnadieuさんのブログ
「そちらのマイナス10〜15度の世界が想像できません」ってコメントしたばかりなのに、
     まさかその翌週には、私もその世界に住むことになろうとは。

     
私のコンデジはこの寒さで電池の消耗が激しく、手で温めてからでないと反応しなくなっちゃいました。
両手で包んで温めてあげると機能するコンデジが、かわいいなと思います。

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雪がやんだ日。公園にはこんな人が座っていました^^

     
どんより薄暗くて寒いだけよりは、雪があった方が嬉しい。
いつもと違った景色の中を散歩できるのも楽しい。
この寒波で、積もった雪は凍結保存されてます。
これからどんな景色を見せてくれるのかな。

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いつもの売店も公衆電話も、雪の中だとなんだかおしゃれ

     
日本各地もとても寒いようですね。
北欧、北米のもともと寒い地方では、いっそう寒さが増していると思います。
温かくして、足元に気をつけてお過ごしくださいね。

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ポー河横の公園は、雪景色がとってもきれい。除雪されてなくても歩きたくなる
  
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by sakanatowani | 2012-02-05 18:19 | 季節のこと season's