カテゴリ:手作り handmade( 2 )
   8年めのセーター
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やっとセーターが完成しました。
毛糸を買ったところから数えると、8年め。

たしか以前通っていたイラストの学校が少し落ち着いて、着るものにも頭が回るようになった頃、
探しても探しても、気に入るシンプルなものが見つからない。
それで、その頃ちょっと流行っていた、幅広の襟つきのファスナーで前を閉めるタイプのカーディガンを
シックな色でつくってみようと思い立ったんだっけ。

でもそんなに予算がなくて、気に入った毛糸が見つからない015.gif
やっと見つけたのがこのアルパカの毛糸。
あんまり質が良くないのか、びよんびよんと、いろんなとこから糸によわれていない毛が出ているのだけど
でもこれでやっと、気に入るタイプのカーディガンが手に入ると思ったのだ。

だけど課題に追われる日々で、まとまった時間がとれないまま。
前身頃をちょっと編んで、時間があいてまたほどいて、また編んで・・・
そのうちセーターの季節がすぎてしまって、そのままベッド下の段ボール箱にしまわれてしまった。

昨年の秋、やる気も前向きな気持ちもたくさんあるのに、実際にたくさん動いてるのに、
物事が全然前に進まない。そんな空回りでいらついていた時、
この毛糸のことをふと思い出した。8年もしまわれてたこの毛糸。

今回はカーディガンではなくて、お気に入りのいちばん寒い時期に着るセーターをまねて
この色で編んでみようと思い立った056.gif
毎晩夕飯の後、映画をコンピュータ画面に流しながらせっせとする編み物は、
ただ焦って空回りして毎日を過ごすより、やった分が目に見えるだけ満足感もあって、
しかも創る気持ちも満たされて、だんだん空回りする焦りも消えてった。

一度は出来上がったこのセーター、肩のあたりや首まわりが気に入らなくて、
年末の休み中に身頃の途中までほどいてや見直すことに。

一度着てしまったセーターは、ほどけないように始末したあちこちの糸がほどきにくくて
それを辛抱強く糸の端を探して、糸の絡まりをほどきながらはずし
編み地をほどく作業が続く。

そんなことをしながら、「ああこれって、まさに今の私のこんがらかった問題をほぐして
解決するための糸口を探すシュミレーションをしてるみたい」とニヤリとしてしまった。
こんがらかった気持ちのリハビリにいいね、これは。

そんなふうにしてやっとできた8年めのセーター。
最近、指編みに凝っている知り合いの女の子たちに、「これ私が編んだんだよ~」って自慢したら
「自分でつくるんだったら、もっとかわいい色でつくればよかったのに~」とバッサリ(笑)
そうだよね。あなたたちはまだピンクがいちばんかわいい色のお年頃。
焦げ茶色なんて、自分の身につけるなんて考えられない色だよね~037.gif

確かに、もうちょっと柔らかい上質の糸で、もう少し柔らかい濃いめのコーヒー牛乳色だったり
いろいろな色が混ざったり、もっと個性的な糸でだったりしたら、もっともっと素敵かも。
でも今は、このただの焦げ茶に濃いめの水色のカットソーを合わせるのがお気に入り。
これはこれでいいだろう。

カーディガン用と思って毛糸を買ったから、まだだいぶ糸が余ってるんだけど
何をつくったらいいものか。
びよんびよんと飛び出してる固めの毛で肌触りがよくないから
マフラーは首がかゆくてダメだろう。
そうなると、いずれは擦り切れていく「靴下カバー」をまた編むことになるのかな

ともかく8年めのセーターは完成した。
本当に寒い日に着るいちばん暖かいセーターとして、この冬活躍してくれるだろう045.gif


     
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by sakanatowani | 2013-01-25 04:26 | 手作り handmade | Comments(13)
   毛糸の靴下
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     毛糸の靴下(靴下カバー?)を編みました。

     今まで愛用していた毛糸の靴下がぼろぼろになってしまったので。
     私の部屋は、足元がとても冷えるので。
     そして、何も考えずに何かをつくりたかったので。

     夕食後、いつものように映画のDVDを観ながら、頭を使わないで手だけ動かすのにぴったり。

     家にたまたまあったあまり毛糸でつくったので、色の組み合わせも分量も適当だけど、
     足を温めてくれるには十分でしょう。

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     この赤と茶色の混ざった糸を見ると、小さい頃読んだ『とんがとぴんがのぷれぜんと』
     (西内みなみ・さく、司修・え/こどものとも153号 福音館書店)という絵本を思い出します。

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     自分の本棚を調べてみてびっくり。ありました、この本。
     そうなんだ、こっちに持ってきていたのか〜。

     東欧のちょっと薄気味悪い雰囲気もあるような絵。
     外国のイラストレーターのものだと思っていたら、日本の方だったんですね。
     なんだかちょっとエッチングで描かれたもののような気もします。
     とても興味深い絵。

     残念ながら書店ではもう手に入らないようですね。
     調べて見たら、数年前に別のイラストレーターの方で40年ぶりに大改作され、『とんがとぴんがのプレゼント』
     として出ているようです。
     改作版のイラストレーターのスズキコージさんも、私の大好きなイラストレーターのひとりですが、
     私の中の『とんがとぴんがのぷれぜんと』は、あの昔の文体、そしてあの司修さんの絵の本なのです。

     この司修さんという方、この小説家で画家で装丁家の司修さんなのでしょうか。
     「こどものとも」で毎月送られてくる本には、お家の方へという小さな紙片に、作家とイラストレータの
     略歴などが書かれたものもあわせて送られてきていたと思います。
     でもそんなものはこどもの私がとっておくはずもなく、たぶん母が読んでそのままどこかへいって
     しまったのでしょう。

     大人になって、絵本を描きたい、美術に関わっていきたいという今、そういう私を育ててくれた作家、画家の
     方たちのことを深く知るために、ああいった紙片が残っていたらなと思うのです。

   おつかれさま
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by sakanatowani | 2012-04-29 18:29 | 手作り handmade | Comments(8)