カテゴリ:ひびのこと diary( 71 )
   モンスター出産してました
     このところ、ずっと調子が出ない。寝つけない。イライラ、いらいら。
     寝不足が続いて、さらにイライラ、いらいら。
     こんなんで新しい同居人にあたってしまうのは嫌だし、イタリア語を話すのも億劫なので、
     部屋にこもってみたり、7月からやめていたお菓子を解禁してみたり。
d0165762_3574228.gif
イライラでとげのはえたわに、凶暴なモンスターを出産中^^;

     数日前、この時期初のカブを見つけたので、豚汁にしよう〜♪と買い、あるもの野菜でつくった豚汁を
     ずずずっとすすった時、心の中がホッ・・・
     「私、幸せじゃないんだ」って言葉が、ふっと心に浮かびました。

     季節の変わり目の体調不良と、このところの同居人探しのストレス、新しい人との暮らしでの変化のストレス、
     上の階に引っ越してきた人の夜中までの騒音、前に進ませたいのに時間がない自分の仕事と、
     ものすごいストレスでがんじがらめになっていたようです。

     自分の機嫌がよくないのは気づいてたけど、それは上の人の騒音のせいで眠れないからだと思ってた。
     実際はそうじゃなくて、その前からのいろんなストレスが支えられなくなっていて、そのイライラで
     眠れなくなってもいたんだ。
     豚汁のホッで、そんなことに気づきました。
     そして、あるブロガーさんのコメントのお返事の優しい言葉に、ポロッと涙がでてきて、
     自分の中の何かがフッと消えた気がしました。

     そんな時偶然、いつも参加しているイラストレーターのフォーラムのサイトで、スランプに落ち入っている人が、
     「イライラで凶暴なモンスターを産みそう!」と書いていました。

     モンスター産んでたんですね〜、私。この数週間^^;
     たぶんもうそろそろ大丈夫。夕べから、ずいぶん違った気分で寝られるようになりました。
     今ある同居人との問題にも客観的に気づいたし、うまくすり抜けていけるでしょう。
     少しずつ以前の私に戻って、前に進んでいけそうです。

     いや〜、それにしても、モンスターの出産、大変でしたわ。
     みなさんも、モンスターには気をつけて(笑)
[PR]
by sakanatowani | 2011-10-14 04:14 | ひびのこと diary
   文化の違い
     先日書いた同居人探しの大騒ぎ。イタリアに住んでいると、こういうことは日常茶飯事です。
     あっちでもこっちでも大騒ぎ。
     本当に、なんで穏やかにことを済ませられないのかなというほど、ここではいろんなことが大ごとに
     なっていきます。
     だから今回のこともそんな風に「は〜、終わった〜♪同居人Rとの感じ方の違いがおもしろかったな」って
     感じで書いたんです。
     でも翌日ぐらいから、「もしかしたら、ここの生活を知らない人には、これは別の意味で取られちゃうかな」
     って思い始めました。だって、それぞれのことが「激しい」から^^;

d0165762_625739.gif

     よくイタリア人のことを、「おしゃべり好きで、抜け目なく、狡猾で、小さなことは気にしない、嘘も平気で
     言う、そういう人間らしい人たち」と描写されているのを目にします。
     これを「人間らしさ」と思うかどうかは人それぞれだと思いますが、こういう人たちの大騒ぎを外から見て、
     うまく分かりやすくまとめたのが、イタリアの喜劇オペラなどなのだと思います。
     それを実生活版にして、その中から見たら・・・私の先日の体験になるのでしょう。

     ええ、本当に、彼らはたしかにおしゃべり好きで、抜け目なく、狡猾で、小さなことは気にしない、嘘も平気で
     言う人たちです。
     こっちで嫌なめにあって大声で愚痴を叫んでる人が、あっちでは逆に原因となって愚痴を叫ばれる側になる。
     大騒ぎをしても、終わったらそれでおしまい、けろっと忘れちゃう。そしてまた新たな大騒ぎ。
     ここの人たちはそうやって毎日を生きているのだなあと、見ていて思います。

     思ったら、感じたら、すぐそれを口にして表現する。攻撃される前に言い倒す。難癖つけられてものらりくらりと
     口八丁でするりとかわす。でもそれが身内のこととなったら、どんな手を使ってでも身内を守る。
     それがここの文化です。
     一方、日本はと言えば、自分の感情を大っぴらに表現するのは控える。我慢する。なるべく争い事が起こらない
     ようなやり方を選ぼうとする。言葉を使うより、相手の思っていることを推測して、こちらの行動を決めるなど、
     私には、感情表現という面において、イタリアとの対極にある文化のような気がよくします。

     どちらがいい悪いのでもなく、どちらが常識的、非常識でもなく、それぞれがただ、そういう文化、
     なんですよね。

     言葉の違いなんて些細なこと。意外に大きな違いを生むのは文化の違いから。
     でもそれは、異文化にどっぷり浸かってもみくちゃにされながら、次第にそれが文化の違いというものなんだと
     わかるもんだなあと、この数年になってやっとわかった気がします。
d0165762_63172.gif

     以前フィレンツェで、南イタリア出身の女の子と住んでいた時、彼女と「道路の向こう側に、偶然友人を
     見つけたらどうするか」という話になりました。
     私は「向こうが気がついたら、『あ!』とかいって、お互いに手をふるのかなあ」っていうと、彼女は
     「それだけ?!」って。
     彼女の町でそれをやったら、それは「私はあなたをもう友達とも思ってない」って意味にとられちゃうって
     言うんです。
     友達なら、「道を渡って相手のところに行き、ハグとキスをして、『どう?元気?最近どう?』って話を
     ひとしきりするものだ。挨拶だけなら嫌なヤツにでもするもの。それはこちらが礼儀知らずにならないため
     なんだから」と。

     それを聞いて、なるほどなあ、人との関係がはっきりしていて即行動なんだなあと思いました。
     もちろん日本人だって、こういう密な関係の相手もいますよね。でも全員じゃない。だって、自分だって、
     相手だって、どこかに行こうとしているところなんだもの。その場で話すんじゃなく、あとで電話やメールで
    「今日は偶然だったね!」と言うのでしょう。
     彼女の言い分を聞いて同時に、それじゃあ、どこに行くにも(誰か知り合いにばったり会うだろうから)
     約束通りの時間に着けるはずないなって、イタリア人の時間の約束を守らない理由はこれかと、
     にやりと納得してしまったりもしたのです。
     私も知らないうちに相手に「あの子挨拶しかしない。感じ悪い」と思われてるかもしれません。

     でもこんなことも、じっくり話をできる相手と話せたからこそわかったわけで、そのシチュエーションで
     異文化の人がどう感じるかなんて、想像もできないことも多いんですよね。もちろん向こうも、こっちがどう
     感じるかなんて想像もできないでしょう。それに相手はこっちの感じ方なんて気にもしてないでしょうし。
     だって、何か感じたら言うのが当たり前の文化なのですから、黙っていたら感じていないと思われがちです。

     またイタリアは、北と南の人の性格がかなり違う土地でもあるので、そういう国内の文化の違いもある
     わけです。一般に、南の人の方が情熱的、北の人の方が淡白といいます。
     私が住んでいるところの人を他の土地の人は「冷たい」といいます。つまりより淡白なんでしょうね。
     その上、当然、個人差もあるわけですし。

     今住んでいる町である日、道の向こうにクラスメートの中でもよく話す子を見つけて、フィレンツェの元同居人の
     女の子の言葉を思い出し、挨拶をしようと道を渡り始めたら、相手に明かに「困ったな」って顔をされて、
     「ああ、この子は道の向こうで手をふった方がいい子なんだ」って、あちゃ〜ってなったことがあります。
     この子にはしばらく「うっとうしい子」というレッテルを張られてしまったらしく、避けられました^^;
d0165762_63481.gif

     もちろんイタリア人にも、相手の言い分をよく聞く人、相手の都合を考える人、相手の気持ちを考えようという
     人もいます。私が日本人の考え方を伝えて初めて、そういう考え方もあるのだと知り、私に対しては、
     私の考え方を尊重して接してくれる人ももちろんいます。
     そういう人たちと話すことが多くなるのも自然なことでしょう。私は激しい感情表現にさらされていると
     疲れてしまうのですから。

     異文化を理解するのって、本当に難しい。相手にあわせていればいいってものでもない。自分が疲れて空回り
     するだけだから。自分がどう感じているかもわかってもらう努力も必要。
     結局は、自分が心地いい状態を作れるかどうかが大事で、その違いをおもしろがっていないと暮らしていけない。
     もし面白がれなくなってしまったら、違いを憎むようになってしまったら、もうそれは潮時。(出ていけるもの
     なら)その場を離れるしかないのだなと思うようになりました。

     この日曜日に来た新しい同居人Dと話していて、私が話している内容と違うようにとられているのが見受けられ
     ます。相手の考え方のベースが違うから、そうなってしまうんですね。
     相手の頭の中にないことをわかってもらうのは至難の技です。
     さっきも、いろんな文化に興味のあるこのDに、プランターで育てている紫蘇を見せました。彼女は匂いをかいで
     「あ、これはレモンバームね!」って。だから「違うよ。これは日本固有のハーブだよ」って言ったら、
     「ここにはないの?!そんなものがあるはずがないわ!」って。
     ここではよくある反応です。彼女に悪気は決してない。ものの説明でさえこうなんだから、それが考え方
     だったら、もっともっと難しい。
d0165762_641865.gif

     そして、今日の午後、実はもうひとりの同居人を決めるため、今度はRとDと私の3人で、たくさんの人に会って、
     いろいろ話しました。
     2人がいいなと言ったのは、私には「この人と大丈夫かな?」と思った人。他の人も、3人の意見が分かれました。
     そこでみんなで投票。1番人気だったのは、2人がいいなと言って私が?だった人。
     「じゃあその子に決めようよ」と私が言った時に、他の2人は、「え?!そう決めちゃうの?本当にさかなは
     その子でいいの?もしさかなが嫌なら、投票でこうなっても、他の子を決めた方がいいと思う」って。

     それで他のひとりに私がどう感じたかを一生懸命話し、ふたりの意見を聞いて、本当にたくさん話し合いました。
     彼らが二の足を踏んだのは、もしあとでうまく行かなかったら、いいと言った彼らが責任を感じるしっていうのも
     あるよう。でも私がふだん蔑視されている感じとともに生活しているので、その感じが本当だったらと、彼らは
     心配してくれたのです。もちろん私の感じすぎということもあるし、私もその人が本当に嫌な人だとは決められ
     ない。私だって長年の体験から、自分が卑屈になっているなと感じてもいるし。
     ともかく、彼らは私の気持ちも尊重して、ちゃんと話し合おうと言ってくれたのです。それがとても嬉しかった。
     こんなふうに他の2人と話せたのは、本当によかったなと思います。

     結局、話しに話し合って、その子に決めました。
     私はその子といい関係を築いていこうとポジティブに感じています。一方、初めにいいって言った2人は
     そう決めたとたん、本当に正しい選択だったか不安になってるんだって。
     そんなものかもね。
     
     さあ、新しい相手とどういうふうにいい関係をつくっていくか。
     新しい課題です。
[PR]
by sakanatowani | 2011-10-07 06:01 | ひびのこと diary
   これからよろしくと白い嘘(長い週末・・・記事も長いです)
     先日の記事で、「ここらでちょっと、気持ちの余裕を取り戻したいな」なんて書いてたのに、
     とんでもない慌ただしいことに巻き込まれて過ごしていました。

     同居人探しです。

     今のアパートは4K+広めのエントランスの4人用。
     このうち2部屋が空いたので、同居人を募集することになったのです。
     今まで何件のアパートに住んだのかな。数えてみたら、8年間で10件。ひどい時には1年間に4回も家を変わったことも^^;
     いつも私は最後のひと部屋に入る人で、今まで自分が同居人探しに加わったことがありません。

     本当は空室のうちのひと部屋は、9月から空いたまま。なのに同居人Rはダラダラと募集をかけず、9月の末日に
     もうひとりが出ていくとなって、やっと動く気になったよう。
     たいていは、店子はアパート全体の家賃を毎月大家に払わないといけないのだけど、ここは各自が自室分を払っていればいいようです。
      正式な契約書のない闇賃貸だからかな。

d0165762_1949643.gif

     先週の木曜日の夜中、同居人や店子募集のサイトに「同居人の女性2人を探しています云々。電話は17時以降に」
     とメッセージをおいたところ、金曜日の夕方から、じゃんじゃん電話がなりっぱなし。
     しかも、きちんと電話をかけてくる人がいない!
     名前も名乗らない、横柄な態度、部屋を見るアポをとったらすぐに(電話を)切ろうとするから名前を聞くと、
     「はぁ〜?」とまるでこっちが失礼なことを聞いたかのような不機嫌な返事・・・。
     まともに電話をかけられる人はいないんだろうか?これがここではふつうなのか?と、自分の常識の方を
     疑ってしまうほど、みんなとっても失礼。

     私はもともと電話が好きではないので、もうこの電話攻撃がストレスでストレスで・・・。
     21時過ぎには実は携帯の電源を切ってしまったのです。
     寝る前に携帯の目覚ましをかけるべく電源を入れると、20件ほどの着信メッセージが、ちゃりらりら〜ん、
     ちゃりらりら〜んと着信音とともに表示され、その音がまたストレス・・・。
     しかも最後の電話は、なんと夜中の12時!非常識すぎるぅ〜!!

     しかもその晩は、出ていく同居人の引っ越し日で、その子は自分の被害妄想から「あの大家は敷金を返さないに
     違いない〜!!」と、ヒステリックに電話であちこちに怒鳴りまくってる始末。
     その腹いせなのか、この家のキッチンタオルをすべて持っていってしまいました・・・

     あまりのストレスに、夜勤のバイトに出ていていない同居人Rに「失礼な電話ばっかりでたまらない!
     電話は20時までにしてって、募集記事につけくわけて、お願い!」と、彼の部屋に置き手紙を。
     夜中にバイトを終えたRが携帯の電源を入れたところ、80件の着信メッセージがあったそう・・・
     恐るべし、ネット募集・・・。

     大学は9月半ばから始まるので、夏休み前か、バカンスシーズンが終わる8月半ばから9月の始めまでが
     部屋探しのピーク。この時期ではもう遅すぎでしょう。だからみんな必死なんだよね。
     昨年の今ごろは私もそのひとりで、結局部屋が見つからず、見かねた私を友人の家族が今年の2月まで
     居候として受け入れてくれたのです。
     だからみんなの必死さもわかる。
     でも、最低限の礼儀はわきまえてほしい。こんな人だったら一緒には暮らせない。

     そんな考えで鬱々しながら、土曜日の仕事を終えて(朝から電話が鳴りっぱなしだからもちろん携帯は切って)、
     毎度のごとく疲労でゾンビ状態。家に帰ってバタンキュー。いつもの2時間の爆睡を・・・と思ったら、
     同居人Rが部屋をノックする。
     「部屋を見にきた子がいるから」
     ああ・・・

     結局、土曜日は8人、日曜日は11人に会ったかな。
     Rはいつも、部屋を見にきた人全員にまず会ってみる。それから、気があいそうな人をアパートに住んでいる人
     全員で選ぶという主義。
     たいていのアパートは「早く来た人から部屋を得る」という方法だけど、私がこの1月末に連絡をした時は隣町に
     住んでいて、しかも雪とバスのストですぐに部屋を見に行けない状態だったから、Rのこの方法は、ありがたかっ
     た。それに、その時住んでいる人全員が未来の同居人候補に会うという方法も、公平でいいなって思いました。

     部屋を見に来た人たちに、部屋の説明をし、その人が何をしているのかとかおしゃべりしながらその人柄を
     見ていくわけだけど、Rは口がうまいこと、うまいこと!
     私には明かに嘘とわかることも、まるでそれが本当の理由かのようにスラスラと、話す話す。
     もともとRの小さな嘘つきぶりには気づいていましたが、今回ばかりは、この人がいるから見学者の説明が
     スムーズにできてよかったな〜って、つくづく思いました(笑)

     彼は最初の電話のアポ取りの時から、感じが悪い人にはのらりくらりと話をかわして、アポを取らないことに
     してたんだって。
     なるほど〜!そうだよね、嫌な人と会っても断るだけだから、お互いの時間の節約にもなる。
     でもね、自分が部屋探しに苦労してきたから、ついつい断れないんだよね。こういうとこが弱い私。

     結局、初日に会った人のうち、私がいいなって思った子はRがあまり好きになれず、彼がいいなって思った子は
     私は絶対嫌だ!って思った子^^;
     翌日は、アポの時に「女の子2人なんだけど、イタリア語を話せないから」って男の子が電話をかけてきて
     無理矢理アポをとった人たちが、実は女の子はイタリア語は話せるのに、私の同情をかって部屋を得るために
     男友達が嘘をついて電話をかけてきたことが判明。しかもそれぞれの女の子の彼氏が偵察のためについて来て、
     Rが男性だと知るやいなや彼氏はムッとし、ちゃんと挨拶もしないでドヤドヤと出ていってしまうという
     わけがわからない人たちだったりして、なんだか混乱。
     でも結局、私もRもいいなって思った子が3人もいました。

     3人・・・いいなって思わせるほどの感じがいい人なのに、1人は断らなくちゃいけない・・・誰を?
     本当に2人で悩みました。30分ほどベランダでですけど。
     結局は、エラスムスというヨーロッパの国の間での交換留学制度で、来年の6月末までしかいないという子を
     断ることに。7、8月のバカンスシーズンに同居人を探すのはほとんど無理なので、(大家のことを考えて)
     その間も家賃を払える人を、というわけです。
d0165762_19504849.gif

     じゃあ、どう断る?
     私が「来た人たちには、選ぶにしろ選ばないにしろ連絡するって言ったんだから、正直に、
     『他の人を選ぶことになりました。ごめんなさい』でいいんじゃない?」というと、Rは「そんな非情なこと!」
     と言うのです。もっと何かいい言い訳をつくり出せと言うのです。

     おもしろいなあと思いました。
     日本では、嘘をつくことは悪いこと、恥ずべきこととしつけられますが、イタリアでは、言い訳に嘘をつく
     なんて日常茶飯事。良心の痛みなんかありません。
     この場合、正直に言うのは非情で、嘘を言うのがいいと言うわけです。
     私は見え透いた嘘をつかれるよりは、正直に言われたほうがいいけど。そう言われてもきたしね。
     どんな言い方したって、結局「選ばれなかった」ってわかるものじゃない?と思っちゃうんだけど。

     もちろん言い訳はRにつくってもらいましたよ。こればかりは彼もスラスラとはできないようでしたが。
     いい感じだったけど断らなくてはいけない子には、「君はとっても感じがよかったんだけど、大家がどうしても
     夏休みまでいる人じゃないとだめだと言うんだ。ごめんなさい」という言い訳を。他人のせいにすれば解決するんだ〜
     彼は気に入らなかったけど私は気に入った子には、「君はとっても感じがよかったんだけど、どうしても
     エラスムスで来てる子を受け入れなくちゃいけなくなったんだ。ごめんなさい」。
     えっと〜、私たち、エラスムスの子を断るんだよね。でも別の子には言い訳に使うの?という私に彼は
     「いいんだよ、それで」とあっさり。
     む〜。私には、こういうことの方が良心がとがめます。

     ここでのポイントは、「(君は)感じがいい人だと思った」という言葉。
     これって、イタリアではとっても重要視される言葉なのです。

     お断りのメッセージを書きながら、「ああ〜、嘘書くなんて良心の呵責を感じる〜。あのね、日本では『嘘を
     つくと閻魔様に地獄で舌を抜かれる』ってしつけられるんだよ」と言ったら、彼は目を丸くして大笑い。
     「すげ〜!舌抜かれるって!?」って。

     「正直に『他の子にしたの』って書いちゃダメ?」って聞くと、ものすごく真面目な顔で「それは絶対ダメ。
     ひどすぎる。君が舌を抜かれてもいいから、言い訳を書け。嘘も方便って言うじゃないか」って。
     たぶん「他の人を選んだ」って、自分が言うのは嫌なんだよね。それで他人のせいにするのがいいってわけだ。

     さて、「嘘も方便」と私は勝手に訳しましたが、本当はRはなんと言ったでしょう。
     Bugia bianca(ブジア ビアンカ)。直訳すると白い嘘
     へ〜、そう言うんだ〜!!
     嘘も方便っていうより、罪のない嘘って感じなのかな。
     じゃあ、彼らのついてはいけない嘘って何?ものすごいことの気がする〜^^;

     日々、イタリア人の嘘つきぶりにはびっくりしていましたが、日本人の正直(ビジネスライク)なやり方は、
     イタリア人にとっては、冷たい非情なやり方に見えるのかも。
     でもね、このR、感じ悪かった人には、返事も返さなくていいって言うんです。
     返事はせめて返すべきでしょ〜。つっけんどんな言い方でも。それが礼儀じゃないのかなあ。気があわなそうでも、
     相手は必死に部屋を探してるんだろうから、結果を早く知って、次を探したいんじゃないのかな。
     そう言う私にRは「向こうだって、言わなくても他を探してるんだから。返事がなくても気にしないよ」と言う。
     なんかこの点に関しては、Rの方が非情、ばっさり切ってるって感じ。
     よくわかんないな〜、この感覚。
     今回の感じ方の違いは、まさに文化の違いなんだな〜と、おもしろかったです。

     そんなわけで、決まりました新しい同居人2人。
     実はそのうちのひとりは連絡してすぐに、もう荷物を持って引っ越してきました(笑)
     昨日ボローニャから引っ越し荷物とともに来て、修道院の宿泊施設に泊まってたそうなんですが、
     宿泊費が高いので、すぐ引っ越しすることにしたそう。
     私がこれを書いている今、彼女はもうすでに部屋をかたづけて寝ています。

     イタリアに小さい頃に来たというハンガリー人の女の人で、心理学のマスターコースが明日から始まるそう。
     明るくて、Rも私も「なんだか自然な気持ちで話せる人だね」って思った彼女。
     もうひとりの新たな同居人も、数日のうちに引っ越してくるでしょう。

     それぞれ完全に生活時間帯が違うので顔をあわすことも少なくて、お互いに迷惑をかけないように、それぞれが
     それぞれの生活を独立してしているからうまくいっている感じのこのアパート。
     さあ、これからどんな雰囲気になるのかな。
     穏やかな気持ちで、みんなと気持ちよく過ごせるといいなと思います。
[PR]
by sakanatowani | 2011-10-03 19:45 | ひびのこと diary
   楽しんできてね
     あいかわらずバタバタの日々を送ってます〜。
     今日、やっとあるコンクールの参加作品を決めたので、今夜梱包して明日発送。
     締め切りは月曜・・・ああ、ぎりぎり^^;
d0165762_5271465.gif

この数日描いてもの。結局、今回のコンクールにはボツ、そのままポートフォリオ行きになりました。


     あと一週間したら、私と同い歳のイタリア人の友人カップルが、はじめての日本旅行に出発します。
     成田から入って、東京→小豆島→京都→奈良→金沢→高山→東京と、1か月かけて旅行の予定。

     彼女には、昨年の秋から約1年間、日本語を教えてきました。この旅行で話したいからって。
     イタリア語の他に、英語、フランス語をまあまあ話す彼女。はじめは、日本語も同じようにすんなり覚えられる
     と思っていたようで、途中、あまりにもわけがわからない(彼女いわく「理論的でない!」・笑)日本語にいら
     ついて、無意識のうちに私のいたらぬイタリア語をちくちくと攻撃したりもした彼女^^;
     そんな彼女もたどたどしくはありますが、旅行で使える日本語はけっこう話せるようになりました。

     数週間前、彼女たちの家に招かれて、日本の地図を見たり、どんなものを見たいかを聞いたり、食べ物の話を
     したりと、楽しい夕食のひとときを過ごしました。
     その後、彼女に(日本語をまったく知らない)だんな様が言ったそうです。
     「さかなと会って話してみて、今まで映画で見たりした日本や日本人のこと、いろんなことが腑に落ちた。
     よりわかった気がするよ」って。

     ずっとイタリア語で話していても、私の話す間や声の調子、しぐさなどが、やはり日本のそれなんでしょう。
     それを間近で見て、聞いて、彼は今までOZUやMIYAZAKIの映画を通してみた日本、日本人に感じていた
     かすかな「?」やイタリア人とは違う何かが、私を見て「なるほどな」と思ったと言うのです。
     それを聞いて、なんだかとっても嬉しかった。

     完璧主義の彼女の方は、たぶんこれから、出発前にかたずけないといけない自分の仕事に追われつつ、
     日本語がちゃんと話せるかの心配でキリキリするのでしょう。
     でもね、きっとついたら気が楽になって、ずいぶん楽しめるんじゃないかと思います。
     彼女にも、私が今までレッスンで話してきたいろんなこと、彼女が腑に落ちなかったことを、日本に行って
     「ああ〜、これか〜!」って、楽しく発見してきてほしいな。
     ふたりとも建築家。だから彼らの目を通した日本、日本の建物の話を聞くのが今から楽しみです。

     そしてなによりも、ふたりに日本を好きだなって思ってきてほしい。
     くれぐれも気をつけて。楽しんできてね。

     一方、ふたりの両親は、聞こえてくる日本のニュースにかなり心配してるそう。
     海外に伝わってくるのは、大袈裟なもの、極端なものばかりだからね。
     だから出発前に、旅行の日程表と私の電話番号を双方の両親に渡しておいて、何か大事が起こったら、
     私に電話をしてくることになってるそうな(笑)
     だいじょうぶ。そんな心配なことは起きませんよ。
     ふたりには、日本はちゃんと大丈夫なんだよっていうのも、ちゃんと見てきて伝えてほしいな。

     今日の最後のレッスンの帰り道、無性に日本に帰りたくなっちゃった。


     さて来週は、もうひとつコンクールの締め切りがあります。いい作品が描けるかな。
     そんなわけで、ポーランドの森のお散歩は、もうしばらくお待ちください〜。
     ではまた!
[PR]
by sakanatowani | 2011-09-23 05:25 | ひびのこと diary
   びゅぅ〜ん
     いや〜、9月に入ってから、日にちが過ぎるのが早いこと!
     ゆっくりポーランドの森のお散歩のことをまとめている時間がありません。
d0165762_210734.gif


     あれやこれをやっていると、あっという間に夜になり、「明日はあれとこれしよう。うひひ、楽しみ〜」
     なんて考えて楽しみといっても、絵を仕上げるとか、市場に行って果物たくさん買おうとか、そんな程度ですが(笑)
     今や3巻目(最終巻)の半分ほどまで読み進んだフィリップ・プルマン『ライラの冒険シリーズ』の
     『琥珀の望遠鏡』でドキドキし、数ページ後にはコトンと寝ついて朝を迎える。そんな毎日。

     それにしても『ライラの冒険シリーズ』のおもしろいこと!
     以前、『ハリー・ポッターシリーズ』が好きな人はこれも好きかも、と書いたことがありますが、
     これはまったく違うタイプでした。
     子ども向けの本なのですが、これは子どもだけの本にしておくのはもったいない!

     今度ゆっくり書きたいと思いますが、この世界観は、ハリー・ポッターよりももっとひっ迫していて厳しい。
     だから主人公たちは前に進むために、腹を決めて行動するのみ。考えてる暇なんてない。
     なんだかそんな状況が、今の私には共感できて気持ちよく、ものすごく真剣になって読んでいます。が、
     その分激しい夢を見ちゃうんですよね^^;

     とりあえずそんな毎日を送りつつ、ホームページの更新をしました。
     この夏かけて仕上げた絵本のプロジェクト(Book-projectのはじめのです)の一部も見られますので、
     よかったらのぞいてみて下さい。

     では今日はここまで。さらば〜!
[PR]
by sakanatowani | 2011-09-15 20:46 | ひびのこと diary
   もうちょっと夏休み
     すこしご無沙汰していました。
d0165762_2113266.gif

     暑い暑い日々も峠を越え、蒸し暑さは残っているものの、ずいぶん過ごしやすくなってきました。
     10㎏前後のスイカ丸ごとをリュックでかついで買ってきた日々。それも数日で食べきってしまう
     スイカ中毒の日々。この夏何個スイカを食べたかな。9個ぐらいです。おほほ^^;それも先週末でおしまいに。
     夏の暑さで金具が膨張し、力を入れないと閉まらなくなっていた部屋の扉もこの数日ですんなり閉まるように
     なり、そんなことからも、ちょっと秋を感じたりして。
     来週後半からはまた、慌ただしくストレスフルな日々が戻ってきます。
     そんな夏休みの終わりのような日々。

     すぐには解決しない心配事は脇に置き、今大切なこと、イラストを描くことを早く生業とできるように、
     ただただそれに集中して過ごしてきたこの数カ月。
     旅行にも行けなかったけれど、絵を描くこと、そのための調べものや考えるために時間が使えた、
     本当に贅沢な日々でした。
     そしてそんな生活が続くことで、さらにアイディアが生まれ、やる気がどんどん沸き上がってくるこの頃。
     もう少し、もう少しこの状態を続けたいと、この一週間、毎日毎日を大切に過ごしています。

     そろそろ来週の準備も始まってきましたが、明日の日曜日までは、この夏休みの気持ちを引っ張って
     楽しもうと思います。

     みなさまよい休日を^^
[PR]
by sakanatowani | 2011-09-03 21:00 | ひびのこと diary
   あっちー!から2
d0165762_203195.gif

信号待ちにも日陰を探す。細い日陰もありがたい。
お隣の影の中におばさん入る。
ふと目があって、お互いニヤリ。仲間意識^^
[PR]
by sakanatowani | 2011-08-25 01:38 | ひびのこと diary
   あっちー!から1
d0165762_16354299.gif

日差しが強くて痛いから、みんな日陰を選んじゃう。
自然にできたこの行列。
さて、譲るか、譲られるか、一瞬の判断だ!

[PR]
by sakanatowani | 2011-08-24 16:34 | ひびのこと diary
   歌声
     2週間ほど前から、夕方になるとどこからか、オペラの練習の歌声が聞こえます。

     私がこの家に引っ越してきたのが今年の2月。
     気候がよくなってきて、窓を開け放すようになったから、この歌声が聞こえるようになったのか、
     それとも、この歌姫(もしくは歌姫の卵)が、最近近所に引っ越してきたのか。

     聞こえる練習は、毎日30分ほど。
     毎日毎日の積み重ねが、力になっていくんだなあと、その歌声を耳にしながら思います。
d0165762_1534434.gif

私の部屋の窓から見える風景。このどこかに歌姫が住んでるのかな。

     そういえば、幼稚園の頃住んでいた社宅でも、オペラの歌姫の声をよく耳にしていました。
     両親が「○○君の奥さん、オペラ歌手だそうだよ」という会話をしていたのを覚えています。

     私が夜ふとんに入るころが(夜8時過ぎでしょうか)、彼女の練習時間でした。
     (もしくは、帰宅後のご主人に聞かせていたのかな)
     そしてその時間によく停電があったのです。昔はしょっちゅう停電があったんですよね。

     そのせいで、幼稚園の私は、「あのオペラの人が歌うと停電する。あの人が停電にさせてるんだ」と思い、
     彼女の声が聞こえると、「うわ〜、やめて〜。停電にしないで〜。こわいから〜!」と、
     豆電球だけをつけた薄暗い部屋の中のふとんにくるまって、その見知らぬ歌姫にお願いをしていたのでした(笑)

   Grafica per il Giappone、その後
[PR]
by sakanatowani | 2011-07-17 02:07 | ひびのこと diary
   ただいま製作中
     こちら、なんだか日本の梅雨時のような毎日。

     ちょっと蒸し暑い日もあるのですが、1日中雨か、晴れてもすごい夕立ちがきて、ググッと気温が下がります。
     昨日なんて、最高気温21度。夜は半袖じゃ寒くて、長袖パジャマを出しました。
     でも今日は、日中30度まで上がって夏の日に。1日で10度も変わるって^^;

     例年なら、昼間は35度ぐらい、盆地なので夜は湿度が80%ぐらいまで上がるのでぐったりし、
     スイカだけを食べて暮らしているのに・・・。

     な〜んて書いていると、暑さが戻ってきちゃうかな。
     暑いのが苦手なので、この感じでいいよ〜♪って思ってます。
d0165762_2553753.gif

     このところ、新しい絵の描き方を試してます。↑なんじゃこりゃ?!って写真になってますね(笑)
     まあ、気に入らなくて書き直したりの試行錯誤中なんですが。
     どうなることやら。でも楽しんでます^^
[PR]
by sakanatowani | 2011-07-15 02:54 | ひびのこと diary