カテゴリ:おお、イタリア!( 7 )
   不思議な貼り紙スペース
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バス停横、学校の体育館の壁が貼り紙スペースに。珍しくここのはけっこうしわくちゃ。

     アメリカ映画とかでも見かけますが、イタリアでも、いろんな告知やポスターなどは、べた~っと糊で壁に貼られてます。
     つまり貼り紙。

     ガラス窓がついてるケースや掲示板に、ポスターを画鋲や磁石で留めて・・・っていうのが日本では多くないですか?
     こちらでは、そういうタイプは劇場や映画館の入り口のあたりだけで、たいていは水っぽい糊で直接べたっと貼られている
     のです。

     その貼る作業の手際の良さがすごくって!
     たいていは2人一組。
     ひとりがバケツになみなみと入った水糊を、大きなブラシでた~っぷりと掲示スペースに塗り、そこにもうひとりが乾いた
     デッキブラシに表を下向きにポスターをのっけて、そのままポスターごと掲示スペースに押し付け、サッサッサ~ッと
     ブラシを上下左右に動かして、あっという間に大きなポスターを貼ってしまうのです。
     すごく大きなポスターだと、上下2つにポスターが分かれていたりするのですけど、それも同様の作業で、もちろん
     つなぎ目もばっちりきれい。
     かなりの早さでやってるんだけどできばえがいつもきれいで、すごいなあって見入っちゃいます。

     これらのポスターや告知は週単位でどんどん変わります。
     古くなったものは毎回はがすのではなく、新しいものをどんどん上から貼っているよう。
     それである程度枚数が重なってくると、糊で何重にもくっついたポスターを、一気にガバガバッとはがしたら、
     また新しい面が出てくるというわけ。
     ポスター貼りの人に出会うとついついその作業に見入ってしまうのですが、そういうときに限ってカメラを持っておらず、
     いまだに写真が撮れません。残念!

     そんな貼り紙スペース。公共の建物の壁とか、駐車場にもなっている街路樹脇など、街中かなりいたる所にあるのですが、
     ひとつ、なんだか不思議だなって思う場所が。
     それが、民家の工事現場なんです。

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これがその不思議な貼り紙スペース。このポスターは劇場のかな。

     アパートなどの外壁工事で足場が組まれると、作業員のトイレや小さな事務所、または資材置き場なのでしょうか、
     ちょっとした工事用のスペースが道路側にまではみ出します。
     そういう所って、トタンで囲まれるんですが、そのトタン部分、できたな~って思った翌日ぐらいには、例の貼り紙
     スペースになるんですよ。

     貼り紙されるものって、市や地区の催し物のお知らせや、劇場やスーパーの広告など、けっこう多岐に渡ります。
     だからどこに貼るにしたって、広告費とかがかかるんじゃないのかなって思うんです。
     でもね、民家の工事現場のっていうのは、ほんとに短いある一定期間、不定期にしか存在しない場所じゃないですか。
     人通りが多い場所にできるとも限らないし。
     気がついたらできていて、気がついたらなくなっているようなそんな場所。
     そんな場所でも、ここでは広告スペースとして公然に認知されている場所で、広告営業の人が場所を確保して、
     広告費を払って掲示してるのかなあ。

     なんかね、お知らせっていうのは公の建物のそばにあったり、広告っていうのはそういう広告効果のある場所にビジネス
     として貼られてるものっていうふうに思っていた私には、この不定期に突如としてあらわれる民家の工事現場の貼り紙
     スペースが、不思議の国イタリアっぽいなあと、見るたびにニヤっとしてしまうのです。

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近所のバラがきれいです

     今年も、ポプラ科の樹の綿毛が雪のように舞い続ける花粉症の季節がやって来ました。
     連続くしゃみやらぼ~っとした頭でいるうちに、もう5月になってしまいましたねえ。

     先日は、例年のごとくひどい鼻風邪のような症状に、飲み慣れた鼻炎の薬を飲んだら、唇がみるみる腫れちゃいましたよ。
     ちょっとね、女優のA・ジョリーっぽい膨らみ方。
     「ほほ~、私って、唇が厚かったら、こういう顔なわけね~」なんて眺めましたよ。ふふふ。
     でもね、残念ながら唇全体が均等に腫れるわけではなく、上唇は真ん中あたりだけ、下唇は左端だけと、歪んだ厚い唇女
     となってました(笑)
     歪んだ口のA・ジョリーは、かわいくありませんでしたよ037.gif
     
     唇が腫れたのは単にアレルギー反応なんでしょうから、半日もしたら元に戻りました。
     ええ、今はもう、かの女優顔ではありません。
     まあ、私の顔には今の唇の厚さのほうが似合っていると思うので、もうあの薬は飲みませんけどね。001.gif



     
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by sakanatowani | 2014-05-08 23:33 | おお、イタリア!
   目!
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     イタリア語で「目」はオッキオ(occhio)。両目だとオッキ(occhi)。

     でもこの片目のオッキオ、もうひとつ意味があるんです。
     それはね、「気をつけろ!」「注意して!」。

     こちらに来て2年目ぐらいの頃だったかなあ。
     大きな道を知人たちとおしゃべりしながら歩いていて、さあ、渡りましょうと道路に足を踏み入れたとき、
     「オッキオ!」と背後からひとりが私に言ったのです。

     え?! 何? 目?005.gif
     って、その場で振り向いちゃった。だって、相手の言葉を聞き取って理解するだけで精一杯だったんだも〜ん

     そしたらまわりが「わ〜!(汗)」って。
     歩行者側の信号が青だって、車は信号無視して来るときには来る。それがここ。
     なのに道路に数歩入ったところで、私は止まって振り向いちゃったんだもんね。
     いやはや、逆効果011.gif

     私、その時まだ知らなかったんですよ。オッキオのそういう意味。
     あとで意味を教えてもらったんだけど、あまりのインパクトある出来事に、一発で意味を覚えられました(笑)

     「注意しろ!」のオッキオ。イタリア語初心者に使うのは、要注意であります。037.gif

     最近ぐっと春めいてきて(いや、むしろ暖かすぎるぐらい)、空も明るくなってきて、歩きたい気持ちがムクムク。
     久しぶりに以前住んでいたあたりを通ったら、横断歩道の前の歩道にこんなモザイク。
     一目瞭然。「注意して!」ですね。
     でもモザイクは両目なのね〜。なんて思ったりして。

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     いい季節になってきて、週末にお出かけする方も多いかな。
     くれぐれも「オッキオ」でお過ごしくださいね〜。001.gif
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by sakanatowani | 2014-03-14 17:14 | おお、イタリア!
   ダサかわいいイタリア
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     今さらのクリスマス時期の話題ですみません。でも・・・

     見て、見て、この写真!このクリスマス・シーズンに見た、工事現場の足場です。
     足場に星! 初めて見たよ、こんなの(笑)たぶん、この足場のとこにあるお店が、星をつけたんだと思うけど。

     世界中の人から、“おしゃれ”とか、“洗練されたデザインの”っていうイメージを持たれてるこの国に住んで、
     「やっぱり素敵なんだろうな~」「洗練されてておしゃれ!」って声を聞くたびに、「その“おしゃれなイタリア”って
     どこにあるの?」と思ってしまうのが実は本音。
     だって、たま~に見るこじゃれたものだから写真に撮るわけだし、日本のクリスマスのライトアップの方が
     ずっとおしゃれで、洗練されてるのは知ってるから。

     実際は、↑のようなクリスマス・デコレーションを見て、「もうすぐクリスマスね♪」って心踊らせる生活なんですよ。

     そうなの。“ライトアップ”じゃなくて“クリスマス・デコレーション”。それがイタリア。
     今回は、そんな“ふつうのイタリアのクリスマス”を撮ってみました。

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大晦日に食べる習慣のレンズ豆の袋にもダサかわいいサンタさん♪

     この年末年始に、以前イタリアに住んでいた方と話していて、「イタリアらしいクリスマスって、ダサかわいい
     ところなんじゃない?」って話になりました。

     イタリアってね、娯楽が本当に少ないし、何かあってもエンターテイメント性に欠けるんです。動物園も遊園地も、
     デパートさえも、どこにでもあるわけじゃない。
     そしていろんなものが、なんかいつもこうあか抜けない。
     「ああ、昔、子どものころにこういうものあったな~」っていう、まさに昭和を感じさせるデザインのものばかり。
     いや、イタリアに昭和はないから、さしずめ70年代風?
     そうなるとやっぱり、「世界の人が想像してるイタリアってどこにあるの?」となるわけです。

     イタリアも、他のヨーロッパの国と同様、階級社会。
     日本の雑誌で見るスタイリッシュなイタリアは、きっとそういう階級の人の生活の中にあるのです。たぶんね。
     デパートも、ミラノやローマにならあるのです。
     でも一般の人の生活は、もっと別のもので彩られてるんだなあと、今回あらためて思ったのでした。

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薬剤師さんたちがつくったのかな、と微笑ましい薬屋さんのウインドーの紙のツリー。

     クリスマスが近づいて、パン屋さんのウインドーに置かれてるパンの間に、薬屋さんのウインドーの薬の箱たちの間に、
     ちょろりときらきらモールが飾られる。
     バールのテラス席のテーブルに、クリスマスカラーのテーブルクロスがかけられる。
     日本でいう町内会にあたるものが、その町内のちっちゃな商店街の通りに、毎年変わらないシンプルな灯りの
     デコレーションを飾る。

     それらはけっしてスタイリッシュでも、友達を誘ってわざわざ見に行こうという種類のものでもありません。
     でもね、毎日の買い物の時、通勤の時、バールにちょっと寄った時、そういうのを目にして、「ああ、今年もクリスマスが
     来たな」って感じるのです。

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バールのウインドーも、コーラの広告の下にはプレゼーピオ

     アパートの建物の入り口や、友達の家に飾られたプレゼーピオを見て、「この週末に飾ったのよ。今年は、この羊飼いの
     男の子とガチョウを連れた女性を新しく買ったの」なんて会話をする。
     そういう家庭の中、友人知人の輪の中でのお祝いの飾り。それが、イタリアらしいクリスマス。

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バールのクロスもクリスマス

     町が、市が、そして有名ブランド店が、消費者にアピールしたり、人々の足を向けさせて、その場を活性化しよう
     という考え自体が、ここにはあまりない気がします。クリスマスは宗教的な意味合いのお祝いだし。
     それはクリスマスに限ったことじゃなくて。

     自分達のふだんの暮らしの中の単位が、家族、知人、大きくても日本でいう町内会の大きさ。
     その中で物事を考えるのが、イタリア。
     この街は観光地でもないから、よけいその傾向が顕著だとも思います。
     そして、住めば住むほど、それがこの国、この国の人なんだなあと感じるのです。

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パン屋さんも靴の修理屋さんもクリスマス・デコレーション

     新しい物がどんどん生まれ、変化を楽しみ、外へ外へと目を向けるのも当たり前の私たち。それは決してネガティブなことじゃなく、
      ここにいると逆に、日本は新しいものと伝統を、うまい具合に両方もち続けてるとすごく感じます。

     でもイタリアでは、もう何十年も何百年も楽しみ方は変わらない。
     それは私たちにとっては、子どものころ見た物や風景であり、あか抜けないけど、それが逆にかわいいと感じるもの。
     それがイタリアらしいとこなんじゃないかな。
     そしてそんなものを求めて、世界中から人が訪れる。
     いつ来ても、何度来ても、変わらずにそれはここにあって、体験できるのだから。

     オランダ人の知人が言っていました。「そういう懐かしさを感じるものがあるから、僕たちはイタリアに旅行に
     行きたいって思うんだよ」って。「だから逆に、そこに住むのは大変だと思う」とつけ加えたのは、また別のお話。

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     ここに何度も登場している、我が家の裏のお家のクリスマス・デコレーション。
     実は彼ら、このデコレーションをイースターが終わるまでははずしません。
     今までいろんな家に住んできたけど、こういうご近所さんは初めて。

     あたりが暗いうち、朝は8時過ぎまで、夜は暗くなった6時頃から、このデコレーションはピカピカしてます。
     クリスマス・シーズンの終わる1月6日の公現節の祝日(イエス様のところに東方の三賢者が着いた日)であり、
     ベファーナという魔女が子どものところにお菓子を持ってくるという日以降は、そんなにこまめにつけられなく
     なってしまったけれど、このピカピカを見るのが、この時期の私の小さなお楽しみ。

     だからね、元旦から数日、大晦日のパーティ明けの寝坊なのか、2日からの仕事始めにおおわらわだったのか、
     朝起きた時にこのデコレーションがついていなかった日、なんだかとっても寂しかったのです。
     今でもついてると嬉しいし、ついてないと「なんでかな」と思ってしまう。

     キッチュだと言われても、このダサかわいさ、それを日々の楽しみにするのがイタリアのよさなのでしょう。
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by sakanatowani | 2014-01-19 20:09 | おお、イタリア!
   ショーペロ Sciopero
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右下にあるのが、バス停につけられたストを知らせる看板。

     「ここで生活していく上で、いちばん知っていなければいけない言葉よ037.gif」と、イタリア人の先生が言った言葉。
     それがショーペロ。意味は、ストライキ。
     私がイタリア語を習ったペルージャ外国人大学で、イタリア語の基礎を学ぶ2コースが終わったあと、
     語学の授業の他に始まるのが“生活“の授業。その最初の授業のことでした。

     イタリアではストライキは日常茶飯事。
     いろんな種類のストがありますが、特に日々関係してくるのが、バスや地下鉄、電車のスト。
     市の公共交通機関のスト、ゼネストとあわせて、だいたい月1、2回はあるでしょうか。

     この街の場合、行なわれるのはたいてい金曜日。
     基本的に日曜日はお店が閉まるから、食料買い出しの日である土曜日は避けて、仕事や日常生活に差し支えのあまりない日を
     選ぶと金曜日。そんな理由のよう。
     そして24時間スト中でも、朝6〜9時と昼12〜15時は、バス・地下鉄とも走ることになっています。
     (この時間の間、双方向とも始発のバス停から発車し、それが終点のバス停に着くまでは走ります。つまり、ルートの長短に
     よって、まったくバスが走らない時間帯は変わります)

     ストは各労働組合がそれぞれに行なうので、ストを行なわない組合に所属する人はもちろん仕事をするわけで、この街の場合、
     ストがあっても待つ覚悟があれば、何らかのバスは走っています。同じバス会社内で、個人によって属する労働組合が違うのです。
     ただし、ふだんでもバスは15〜20分間隔(と言いつつ、20分以上間隔で走ってる)のですから、ストの最中なら、30、40分
     以上は待つ覚悟は必要です。

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ストのお知らせ。いつ行なわれるのか、どの労働組合のストなのか。スト中のバスが走る時間が明記されています。

     ストのお知らせは、基本的には各バス停やバスの中に、張り紙をして知らされます。
     工事などによるバスルートの変更も、同様にバスの中の張り紙で知らされるので、バスに乗ったらまず車内をじろりと
     眺めて、張り紙があったら隅から隅まで読むのが大事。
     だってストのお知らせは、必ずしも各バス停、各車内にあるとは限らないのです。そんな徹底したお仕事、この国では期待してはいけません。
       またいたずらで外されたり持ち逃げされたりもあるのです。

     バス会社のサイトには載っているのですが、そんなにこまめにチェックなんてしてられません。
     だからストを知らずに延々バスを待つはめに陥ることも。008.gif

     そしてこのスト、夏のバカンスやクリスマスのお休み時期には行なわれません。
     ストをやる側も、バカンスをとるからでしょう。
     その間の分のストは、バカンス時期の前後に振り分けて行なわれます。
     つまり、7月の最初の半月と9月の初(7月後半〜8月はバカンス・シーズン)やクリスマス前の今の時期は、通常よりも
     頻繁にストがあるわけです。

     今年も9月の第1週にストがあり、友人と声を揃えて「ストが始まったってことは、夏のバカンス・シーズンも終わったって
     ことね」って言っちゃって、笑ったことが。
     もちろんバカンス・シーズンは、人手が減るので(バス会社は乗客が減るからというでしょうけど)バスは間引き運転。
     30分に1本あるぐらい。でもとりあえずバスは走ってる。
     だからここでは、バスが走らない(=スト)のに、休暇のシーズンが終わったって思うおかしな状態になっちゃうのです。

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お知らせは、バスの真ん中あたりの窓に直接ペタリと貼られてます。臨時のルート変更のお知らせもここ。

     こんなに日常的な行事となってるスト。でもこれで何かが改善されてるかというと、たぶん×。
     何も変わっていないのではないでしょうか。021.gif
     だから何度も行なわれる→でも変わらないから、とにかく自分たちの生活にあまり支障がない日にストを行なう
     →そんなストの本来の意味を失ったようなやり方だからか、ただでさえ手強い上(政府など)には伝わらないのか、
     結局何も変わらない。そんな悪循環。

     ところが先週1週間は、街のあちこちで政府に対する不満のデモがあり、毎日それにあわせてバスやトラム(路面電車)
     のルートが変則的にどんどん変わり、混乱の毎日でした。
     突然、あるバス停でバスが止まり、「ここから(通常のルートを外れて)曲がるから、みんな下りて」と言われ、
     乗客みんなそろって降ろされるのです。

     ふだんでも、頻繁な車体の故障のため、同様に突然降ろされてしまうこと度々。
     まして今回は人が歩いて移動するデモですから、車両通行止めにする道も、刻々と変わります。
     今ではこういうのにも慣れましたが、来た頃は、知らない場所で突然降ろされても、そこがどこか、どのバスに乗ったら
     目的地に行けるのかもわからないため、外出する時はいつも市内地図とバスルート・マップを携帯していました。
     そして地図を広げてたどたどしい言葉で、「今、どこにいるんですか?」「何に乗ったらいいんでしょう?」って、周りの人に聞くのです(汗)

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     さてこの毎日続いた市内デモ。この街だけのことなのか、全国的に行なわれているのか。
     (たぶん後者。いろいろな事情から、もうニュースも見なくなってしまったのでわかりませぬ)。

     公共交通機関のストがあった先々週の木曜、12月5日、たまたまバスが走る時間帯に市場の近くにいたので、
     「これはラッキー♪」と市場に寄りました。
     帰りのバスを延々と待ちながら、聞こえてきたのは見知らぬおばさん同士のバス待ち中のおしゃべり。
     「バスが走るって時間になっても、なかなか来ないわね」
     「しょうがないわよ。ストだもの」
     「この市場も、昨日と一昨日、ストでほとんどの店が来なかったみたいよ」この市場のお店は屋台式
     「ああ、だからね。いつもより野菜も果物も、全体的に高かったわ」
     「ストで売れなかったから、その分、値段を上乗せしたわけね」
     「でも何も変わらないでしょうよ。ストをしたって何も変わらない」
     「残念ながらそうでしょうね〜」

     一方、私が週1回日本語を教えている語学学校のフランス人の事務員の女性はこう言っていました。
     「今度は何か変わるといいわね。家の近所のお店も(デモの意味で)閉めているほど、いつもとは違ったデモだから。
      こんな状態じゃ、イタリア人がかわいそうすぎるものね。本当にこの国ではあらゆる機関が機能してません
      でもイタリア人はストやデモを頻繁にするけど、日常生活に支障のないようにしかやらないわね。
      フランスではね、農家はジャガイモなどを道にばらまいて、道路も通れないようにする。
      国の機能が完全に麻痺するように、みんなで徹底的に行なうのよ」って。

     この語学学校の学長もフランス人。
     その人が以前「今回の(イタリアの)ゼネストには参加しないけど、私たちがストに参加する時は、誇りを持って参加して、
     徹底的にするわよ!」って、顔を輝かして言っていたのを覚えています。
     ストの話題に“誇り“という言葉が出るんだ〜。フランス革命を行なったフランス人らしいな〜。
     同じラテン系の国でも、イタリアとフランス、国民の考え方はずいぶん違うんだなあ・・・と、またまた違ったスト感の日本から
     来た私は思うのです。
     
     そしてこの月曜日、16日にも市内交通機関のストが行なわれます。
     もうクリスマスの週も間近。
     こんなふうに、ストとデモでイタリアの12月は過ぎていっています。056.gif

      
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by sakanatowani | 2013-12-15 22:21 | おお、イタリア!
   フィオッコ
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     イタリアの習慣の中で、かわいいなあとずっと思っていたけど、なかなか写真を撮る機会がなかったもの。
     それがフィオッコ。
     昨日の「もう冬になり始めたのかなあ」と感じるような冷たい冷たい雨の中、それを見つけました。

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ガラスへの写り込みがすごいですが・・・(汗)

     「フィオッコ」は、イタリア語でリボン、蝶結びのこと。
     そう呼ばれるこれは、赤ちゃんが生まれると、道路から建物に入る共有ドアのところに、こうやってつけられるのです。

     基本は、男の子ならブルー、女の子ならピンクのもので、フィオッコ(蝶結び)という名前でも形は様々。
     そこに、赤ちゃんの名前が書かれているのが基本。赤ちゃんの生まれた日、体重なども書かれていることも。
     家族や親戚の手作りでしょうか、クロスステッチでこういうデータが刺繍されているものもあります。

     通りがかりお母さんが、「ここに赤ちゃんが生まれたのね〜」なんて子どもに話してる様子なんて、すごく微笑ましいですよ。

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     これってね、花屋さんで売ってるんですって。
     イタリアの町の花屋さんって商店街だけじゃなく、街路樹の並ぶ道路に挟まれた島(そこが駐車場も兼ねている)にも
     あったりします。
     だから、花屋さんって、けっこうたくさんあるんですよ。日本よりも、たくさんある気がします。

     町のあちこちにある花屋さんで、赤ちゃんが生まれたお祝いの、そしてご近所さんへのお知らせのためのこのフィオッコが
     売ってるって、なんだかいいと思いませんか?
     花屋さんって、嬉しいことに関係するものを売ってるんだな〜。
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by sakanatowani | 2013-11-17 19:11 | おお、イタリア!
   いったい何味?
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     ちょっと遠い大型スーパーまで行ってきました。そこでしか買えないものがあったので。
     そしたらね、異国食コーナーがちょっと大きくなってました。
     この街、こんなに保守的なのに、イタリア最大のルーマニア人コミュニティーがあったり、
     人口の10数%が外国人だったりするんです。
     だからかな、東欧方面やアラブ方面の食べ物っぽいものが並ぶコーナーが。
     これは、イタリア食材だけでは辛い私には嬉しいところ。いろんな味が食べられるからね。

     そしたら、こんなの見つけました。

     へ~、インスタントみそ汁か~。こんなのも並ぶようになったんだな~。

     でも、これ ・・・・・・何味・・・?013.gif

     キムチ入りみそ汁?
     でも、tofu(とうふ)って書いてある。
     キムチの文字は、装飾模様って位置づけ?

     眺めれば眺めるほど突っ込みがいのある謎の食品。
     菱形の刻みネギも笑っちゃう。

     お値段、4袋で4ユーロ30セント。
     もちろん買いませんよ〜、こんなお高いもの037.gif



     またまたご無沙汰してしまいました。
     実は前回の記事で一段落したはずの仕事から問題発生。そのうえ、ある人が手一杯の仕事を投げてきたのですが、
     これまた手がかかるもので・・・
     つまり、この夏以上に、朝から晩まで、まさに息もつけないほどの怒濤の日々を送っております。
     もう、心身共に限界・・・007.gif


     忙しいって、心を亡くすって書くでしょう?
     まさにその状態。
     考えてみたら、このところ、何も味わって食べたり飲んだりしてない。ただ満たすために口に入れてるだけ。気が急いてるから。
     描きたいものがあるのに、それを頭の中で成熟させる時間も気力もない。だから焦るし欲求不満。
     そのせいで、知り合いが私に、彼らのすばらしい作品を見せにくる悪夢(笑)なども見ております。
     いかんな〜。どうにかしないと!
     ・・・って状態です。

     だからコメントのお返事、もうちょっとお待たせします。ごめんなさいね。
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by sakanatowani | 2013-09-24 15:11 | おお、イタリア!
   しましまがやってきた!
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     日本はまだまだ暑い日が続いているようですね。夏バテしてませんか?
     こちらはこのところ、頻繁に短い嵐がやってきて、ぐっと気温が下がってきました。
     もう夏も終わりかな〜。

     この夏の私的ここでの大ニュースは、ストライプがやってきたこと。
     ストライプが???!!!005.gif
     ふふふ。

     今年の7月、バスの中で、ストライプ柄のTシャツを着た女性を見かけたのです。
     ここではまったくストライプ柄の服って見かけないんですよね。
     だから「おおっ、ストライプだ!珍し〜」と思っていると、その少しあとで、もうひとり、ストライプ柄のTシャツの女性が・・・。
     
     ええっ、2人もストライプ?!

     日本だったら驚きもしない、むしろあまりにも定番柄で、数人が集まるとストライプの服がかぶっちゃうことや、
     気がついたらワードロープがストライプばっかりだったりってもの。私もそのタイプ
     ところがここでは、まったく見かけないもの。それがストライプ。

     ところが今年の夏は、同じ日に、2人もストライプを来た人を見た!
     そのとき私、どう思ったとも思います?
     「ふたりとも外国人なのかな。帰国したときにあの服を買ってきたんだろうな」ってこと(笑)
     日本にいたら、こんなこと思いませんよね〜037.gif

     もう4、5年前かな、すごくおしゃれに敏感なイタリア人の友人とウィンドーショッピングをしながら、ふと
     「どうしてイタリアにはストライプがないの?」と聞いたことがあったんです。
     そしたら、「だってイタリアの柄ではないから」って。

     ええ〜?!

     そういわれてみたら、ストライプって、フランスの柄・・・?
     外国の柄だから、ここでは使わない、のか〜・・・。

     そういうびっくりって、ここではけっこうあるんです。
     外国の柄、あの国の民族柄だから、かわいいからって、どんどん取り入れる日本人からみると、
     そんな考え方があるってこと想像してもみなかった。
     よく考えてみれば、ヴェネツィアのゴンドリエラ(ゴンドラ乗り)のシャツの柄もストライプですね。
     あれは昔から伝統的にストライプなの?
     あれは制服だから、って見方なのかな。

     そんなバスでの出来事があった1週間ぐらいあとかな、スーパーの洋服売り場で、
     なんと子供用のストライプ柄のTシャツを売っているのをみたんです!
     おお〜! スーパーで売ってるってことは、ふつうの柄として受け入れられたってこと、かな?もしかしたら輸入品?!

     そんなわけで、ここにもこの夏やっと、ストライプ柄がやってきた、というお話でした〜(笑)
     これってこの街だけなのかしらん?
     イタリアにお住まいの方、そちらの街には、ストライプって定番としてありますか?


     こんな話、日本にいたら、「なんでこんなこと?」っていう話だろうけど、知らないもの、新しいものをどんどん受け入れたい、
     経験してみたいっていうのが当たり前の日本から来た私が、まったく違う考え方のこの国、この街に住んでみると、
     「そんな考え方もあったのか?!」って思うことがゴロゴロ。

     こんなこと思うの、ここにいるからでしょうから。
     だから「おお、イタリア!」ってカテゴリーをつくってみました。
     いい意味でも悪い意味でも、「おお、イタリア!」って思ったこと、また時々書きますね。


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by sakanatowani | 2013-08-27 17:00 | おお、イタリア!