Aちゃんのおひなさま
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     先週から、4才の女の子Aちゃんに、日本語を教え始めました。
     日本語クラスのリクエストはほとんどない昨今、しかも、4才の女の子が「なんで日本語を?!」ってちょっとびっくり。
     それがね、お母さんによると、見ていたアニメに日本人の女の子が出てきて、その子が日本語をしゃべっていたんですって。
     それ以来、日本に興味を持っちゃったらしい。
     なんか嬉しいですよね、こういうの。

     まあでもまだ4才ですからね。
     やっと字に興味を持ち始めたぐらいで、黒板に字を書いて教える「授業」なんてできません。
     日本語を覚えたいっていうのだって、大人が考えるのと同じような感覚じゃないだろうし。
     日本のものに触れたり、日本語を聞く機会って感じかなあ。

     今週はちょうどひな祭りの日にあたったので、ネットで見つけた「簡単に折れるおひなさま」↑を用意しました。
     それであらためて彼女と一緒につくって、顔を描いてもらおうかなって思って。

     そしたら彼女、「髪は茶色~。でね、目は青いの」って、嬉しそうにおひなさまの顔を描き始めました。
     茶色い髪に、茶色い眉毛。くるくるとした青い目に、花はピンクのだんごっ鼻。赤い口がにっこり笑ってるの。
     おお~、これが彼女のおひなさまなのね。

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写真、撮りたかった~。授業中だから撮れなかったけど。だからちょっと再現。


     ちょっとハッとしちゃった。
     そうだよね。彼女の中では、お姫様はこういう人なんだよね。日本ではおひなさまと呼ばれてるけど。
     私もおひなさまを「お姫様」と説明したし。

     こういうことがあると、昔のカナダ人の知り合いの子のことを思い出す。
     その子、ある時じ〜っと私の目を観察してこう言ったの。
     「目は、濃い茶色なんだね」って。
     そうしたらすぐに、ちょっと離れたところにいたお母さんから「日本人の目は黒よ」って声が飛んできた。
     それでね、子どもは「焦げ茶色だよ」ってまた言ったけど、結局その場では、私の目は黒ってことになりました。

     それから数年前、この街で市民登録することになった日本人のお母さんが言ってたこと。
     「市民登録には目と髪の色も申告するんだけど、私たちの目って、焦げ茶色なんですって。黒って言ったら違うって」
     というのは、人間の瞳(瞳孔)の色は誰でも黒。だから目の色はいくら濃くても焦げ茶色なんだと言われたそう。

     そうね。髪の色もね、インドやここでも、本当に真っ黒な髪の色の人を見かけます。
     そういう人たちの髪を見ていると、日本人の髪の色って、黒じゃなくて焦げ茶色だなあって思う。
     こちらで見る黒髪の人ってね、本当に真っ黒でつやっつやなんですよ。

     あ、もちろんね、おひなさまは黒い髪で黒い目でいいんです。
     でもAちゃんのおひなさまで、ちょっといろいろ考えちゃったというか、思い出したというか。

     私がつくった黒髪黒い目のおひなさまとお内裏さまは、Aちゃんの茶色い髪で青い目のおひなさまと茶色い髪で茶色い目の
     お内裏さまと一緒に飾られたのかな。

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     そしてその日、レッスンに来てすぐAちゃんがくれたこれ。なんだかわかりますか?

     これね、日の丸なんですよ〜037.gif
     お家でね、日本の国旗を描いてくれたんだって。
     あんまりかわいいから、もらっちゃった。

     日の丸のプレゼントは、こっちに来てから2回目かなあ。
     こういうのをもらうたびに、「日本の国旗はシンプルな図柄でよかったな」って思います。
     だって、描くのが簡単だから、こうやって気軽に描いてプレゼントしてくれるんだものね。

     さてさて、このAちゃんとの日本語のレッスン。
     これからどんなことを私に気づかせたり思い出させてくれるのかなって楽しみです。

     

     
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by sakanatowani | 2014-03-08 06:28 | ひびのこと diary
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