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   グリッシーニ物語
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あれ?写真で見たら、グリッシーニって名前じゃない。イースト入りはグリッシーニって呼ばないのね(汗)

     グリッシーニ、好きですか?
     レストランのテーブルの上においてあって、お料理を待つ間についつい食べちゃうグリッシーニ。
     でも食べ過ぎちゃうと、お料理が食べられなくなっちゃうし・・・っていうグリッシーニ。

     このグリッシーニ、ここトリノが発祥の地だって知ってますか?

     その昔、トリノの街のある修道士がおなかを壊してしまいました。
     お医者さんはいいました。
     「しばらくパンを食べてはいけませんよ。食べていいのは、小麦粉と水を練って焼いたものだけですよ」
     そこでその修道士はお医者さんにいわれた通り、小麦粉と水を練って、細長い棒のような形にして焼きました。
     イーストが入っていないので膨らみません。パンのような形にしたら、かたすぎて歯が立ちませんからね。
     こんなふうにして、グリッシーニはできたのです。

     そんなわけで、この街はグリッシーニ発祥の地(らしい)。
     ふつうグリッシーニはパン屋さんで売っているのですが、この街ではときどき「グリッシーニ屋」という名前で、
     パンも売ってるけどいろんな種類のグリッシーニを売っているお店を見かけます。

     ちなみに、パン屋さんはイタリア語でパネッテリア(panetteria)。パンのイタリア語、パーネ(pane)から来ています。
     この街ではパン屋さんはこう銘打ってるところが多いです。
     しかし私がイタリア語を勉強した中部イタリアの町ペルージャでは、パン屋さんはフォルナイオ(fornaio)と呼ばれています。
     これはフォルノ(forno。イタリア語で釜の意)という言葉から来ています。
     昔々は、小麦粉を持って行くとパンやピザ生地にして窯で焼いてくれる、釜屋さんという職業があったんですね。
     その名前が今も残っていて、パン屋を中部イタリアでは今でもフォルナイオと呼ぶわけです。
     そんなふうに、イタリアでは、地域によって、同じ職業でも違った名前で呼ばれたりします。

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     話はグリッシーニに戻って・・・。
     ある日、スーパーでよくよく見てみたら、グリッシーニを売ってる棚面積がとっても広いことに気づいてびっくり。
     なが〜いスーパーの棚一列の半分ぐらいはあるんですよ。

     シンプルな小麦粉と水だけのもの。ローズマリーが入ったもの。黒オリーブや緑のオリーブが入ったもの。ごま入り、
     トマトペーストとオレガノ入りなど。
     それに、オリーブオイル入りだとか、塩入り、イーストが入ったタイプ、胚芽入りのものもあるんです。
     味の違いだけでなく、まっすぐなもの、ねじったもの、太いもの、細いもの。そんな形の違いでも、違った名前が
     ついてるようです。
     よくよく見ると、グリッシーニといっても、いろんな種類がありますね〜。

     グリッシーニってめったに口にしないんですが、たまに食べると、サクサクしていて、でも固過ぎないで、ついつい
     手が止まらなくなっちゃうんですよね。
     だからグリッシーニって、(後で来るお料理のために)なるべく食べないようにしちゃうんですけど・・・。
     こちらでは、グリッシーニに生ハムを巻いたものは前菜の定番。
     機会があったら、いろんな種類を試してみたいよね。





     
by sakanatowani | 2014-03-02 16:52 | ごはん food
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