クロウタドリの日
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     イタリアでは、1月の最後の3日を、「クロウタドリの日(ジョルニ・デッラ・メルラ giorni della merla)」と呼びます。
     クロウタドリはツグミの仲間で、真っ黒い羽に黄色のくちばしを持つ鳥。
     そしてクロウタドリの日は、1年でいちばん寒い日といわれているのです。

     じゃあ、どうしてこの日がクロウタドリの日って名前なの?
     イタリアに来て初めて住んだ家の大家のおばさんが、こんな話をしてくれました。

     その昔、クロウタドリは白い鳥でした。いい声で鳴きながら、家々のそばで暮らしていたのです。
     当時、寒い時の暖房は暖炉でした。

     1月にもなれば寒い日が続きます。
     そして寒い寒い日には、暖炉がボンボン燃やされます。
     そんな日は、ふだんはいい声で鳴きながら飛んでいるクロウタドリも、あまりの寒さに煙突のそばに暖まりにくるのです。

     ところが、煙突からは灰色の煙がもくもく。
     煙突のそばでぬくぬくしている鳥たちも、煙突から吹き上げられる煤をかぶって、あっという間に真っ黒け。
     白かったクロウタドリは、文字通り、まっ黒くろのクロウタドリになってしまいましたとさ。

     そんなわけで、クロウタドリも煙突のそばにあたたまりに来るほどの寒さの時期。
     それが「クロウタドリの日(ジョルニ・デッラ・メルラ)」と呼ばれるようになったのです。

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     今年は本当に暖冬で、いつもなら真冬の日々が続く1月も、毎日10度近くまで気温が上がっています。
     それでも1月の最終週の先週は、急に冬らしい気温になりました。
     そしてクロウタドリの日の1月29日、今年の冬初めての雪らしい雪が降り始め、30日も丸1日の雪となりました。
     やっぱりクロウタドリの日は寒い、は、本当なんですね。

     とはいえ、翌日の31日には、またもや気温がグンと上がって最高気温7度に。
     1月末に7度って・・・例年なら0度やマイナスだっておかしくないのに。
     今週も毎日6、7度にまで上がる予報。
     でも2月も3月も、大雪が降ることもふつうにあるんですよね。
     さて、今年はどんな冬になるのかな。雪、降らないかな~

     
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by sakanatowani | 2014-02-02 23:13 | 季節のこと season's | Comments(8)
Commented by Saori at 2014-02-03 01:18 x
こんにちは、やっぱり今年は暖冬ですよね。
こちらでも例年は最高気温が6度くらい、でも風があるので体感気温がマイナス3度くらい、と言うのが当たり前なのに、やっぱり10度近くまで上がってます。
クロウタドリの話、面白いですね。
こういう昔話って話の後ろ側に言い伝えられるにあたっての理由がちゃんとあるのが勉強になるな、って思います。
この時期がイタリアは一番寒くなるんですね。
それにしてもホントこんなにあったかいと、後で何かあるんじゃないかな、って不安になりますね^^;
Commented by starofay at 2014-02-03 06:37
クロウタドリ、なるほど説得力のある話ですね。
そちらはこれからが本格的な冬?
ブルーマウンテンは、毎年2月になると秋めいてきますよ。
Commented by sakanatowani at 2014-02-03 16:50 x
Saoriさん、おはようございます♪
おお、そちらでも今年はそんなにあったかいんですね。
そうですよね。こういう昔話、そしてその裏にある理由、そういうのを知るのっておもしろいし、すごく「な〜るほどな〜」って思いますよね。
イタリアは南北に長い半島なので、場所によってずいぶん気温が違うんですが(南の方は今でも20度近くあります)、ここら辺では、やっぱり2月がいちばん寒いのかな〜。
でも今年はやっぱり例年より10度ぐらい高めのよう。普通だったら毎日マイナスにはなってるはず。アルプスの高い方も、−10数度ぐらいにしかなってないよう(いつもは−20数度)。
今週はずっと雨の予報。気温が低ければ、ずっと雪になるのにな〜って、ちょっと残念です。
Commented by sakanatowani at 2014-02-03 16:53 x
かおりさん、おはよう♪
ふふふ、なかなかいいお話でしょう?こういう昔の季節と結びついたお話、大好きです。
そう。こちらは2月がいちばん本格的な冬かな。暖かくなり始めるのは4月末から5月。
そちらは2月にもう秋が始まるのね。
夏から秋にかけてのこの数ヶ月、畑も大忙しで楽しいし、お庭の植物の変化も見てるだけで楽しいし、いい季節だろうなあ。
Commented by organvita at 2014-02-06 06:01
この話は知らなかったです!アレちゃんも詳しい話はしらなかったですよ!勉強になりました☆確かに先週はドカ雪が降ってここも寒かったです。ところで、ポレンタ、スクラブになるなんて知らなかった!この辺もポレンタが主食&ご馳走ですが、私も「ポレンタ」ときくと「ああまた。。。」と思ってしまう(笑)。外食したりお呼ばれにいくと遭遇することが多いので自分では全く作らないです。でも私もポレンタは焼いたバージョンのほうが好きかも☆あの広大なとうもろこし畑がすべてポレンタか肥料になってしまうなんてちょっと残念ですよね~。日本の夏の縁日で売ってる醤油で焼いた焼きとうもろこしが食べたい~!!!
Commented by sakanatowani at 2014-02-06 16:40 x
愛さん、おはようございます♪
この話、ペルージャのおばさんがしてくれたんです。イタリア語まったく0のとき住んでいた家だったので、「あれは日本では羊雲っていうんだよ〜」とか、そういうたわいもない話をしてたんですよね〜。私もイタリアの風習のこととか、いっぱい教えてもらいました。
ポレンタ。愛さんの中でも、やっぱりそういう位置づけですか(笑)
決してまずいわけではないんですよね〜。でもやっぱり、あれだけっていうのは、日本人にはきついのかな。
スクラブ、けっこういいですよ。イタリアってスクラブ剤、あんまり売ってなくないですか?(あ、私はスーパーで探すからかも)。だからポレンタ・スクラブ、ときどき使ってますよ。
広大なとうもろこし畑って、こっちではあんまり見ないんですよ。だから市場にとうもろこしが売ってなくっても、納得してたんですが。ということは、ポレンタのとうもろこしは、愛さんちの方で穫れてんのかな。
焼きとうもろこし!ほんとに食べたくなりますよね〜!!!
Commented by tantan_quelle at 2014-02-07 07:08
面白いお話ですね!
このお話しを考え名づけた人はスゴイ☆

ベルリンもこの冬は拍子抜けする程の暖冬です。
そちらと同じく1月の終わりは気温が下がっていましたが、2月になったとたんに零下を脱出し、以来お天気が良く暖かい日が続いています。
暖かいのも助かりますが、何より太陽が出ているのが嬉しいっ!
去年のベルリンはなんと1月から3月の3ヶ月間の日照時間の合計がたったの90時間だったんですよ。
暖かいのは助かるけれど、その分春夏に虫が大量発生する可能性もあるらしく、こちらは日本と違ってうちの中は暖かいしもうちょっと寒さが戻ってきても良いかなぁなんて勝手なことを思っています。
Commented by sakanatowani at 2014-02-07 16:10 x
tantanさん、おはようございます♪
わかります、わかります、太陽が出てるのがうれしいっていうの。
ベルリンは今年暖かいだけじゃなく、お天気もいいんですね。
こちらは、暖かいのですが、毎日、小雨続きかどんよりで、丸1日電気をつけている相変わらずの冬日より続きでございます。
昨日、1週間ぶりで太陽が!もう気分は高揚しましたよ。でも今朝はもう、ど〜んよりくら〜い雨の1日が始まりました。どうやらまたこういう日が続く予報。
そうなんですよね。冬が冬らしくないと、それに続く季節で問題が出るのが自然の法則なんですよね。冬は大切!
アルプスが近いこの辺では、冬に降って高所に積もった雪が徐々に溶けて、夏までの飲料水となるのです。だから雪が降らないと、夏の水不足を心配することに。今年はそれでも雨も続いてるから大丈夫なのかなあ。でも雨は雪のように長時間の貯蔵はされないしなあ。
私は冬の氷点下続きの日や、大雪の日が大好きなので、すご〜く待ってますよ、寒い冬らしい冬を。
ドイツにはどんなお話があるのかな。そちらはイタリアよりも、自然に近いところで暮らす文化ですから(みんな森が好きだし)、そういうお話とかいっぱいありそうですね。
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