何を食べようクリスマス2013
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     あ~、も~、ひとりになりたい~!ひとりにさせて~!と駆け抜けた霜月、師走。
     唯一の心の支えは「年末年始、何を食べようっかな~」ってこと(笑)
     24日の午前中に、ムム~と毎回させられる打ち合わせという名の呼び出しを、まあクリスマス前のご挨拶と思って終え、
     ほっ。年内業務終了~♪
     う・れ・し~!もう誰からも呼び出されない~。1月6日までは自分の時間~♪

     そう。イタリアでは、クリスマスは家族行事。みんな家族や親戚内で呼ばれたりお呼ばれしたりの、ちょうど日本の
     お正月のようなもの。
     だから1月6日のエピファニア(公現節:三賢者のイエス様訪問)の祝日までは、誰からも連絡がないもの。
     しかもこの日から同居人がみんないなくなってた。みんなクリスマス休暇で実家に帰ったのだ。

     しゅるるるるる~。
     体の中の何かがゆるんで、ふわ~って広がる感じ。リラックス~♪024.gif

     はっ、でも気づいたら、もう24日。もう今夜はイエス様が生まれたお祝いのミサがあるじゃない!
     あ~、なのに全然そんな気分になってないじゃない~(汗)
     そんな今年のクリスマス。


     イタリア語のクリスマス=ナターレ(Natale)は「誕生」の語源を持つ言葉。
     24日はたいてい、その翌日から続くごちそうの準備のための最後の買い出し、家族や親戚へのクリスマス・プレゼントを
     買う最後のチャンス。
     いつもより少し早め、5~6時頃には閉まっちゃうお店を、焦った人が駆け回るのだ。みんなもうワタワタである。

     一方、今年の私は、食料調達は万全。なんせもう数週間そのことばっかり考えてるからね(笑)
     でも心身共にギリッギリ。やっとこの日にたどり着いた〜って感じ。
     そんなわけで、24日はただくったくたでバタンキュー(←死語?)だったのでした。

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     さて25日。休暇第1日目~。
     すごいね。ストレスなくなったせいか、あんなに続いた異常爆発的食欲が消えちゃった。
     朝から落ち着いて、いつも通りにオートミールもどきに果物たくさんの朝食。

     そして今年のクリスマスの昼食は、ここらあたりの伝統的なラビオリ。ラビオリ・デル・プリン(Ravioli del Plin)。
     牛や豚、時にはウサギの肉が包まれたちっちゃなラビオリ。
     そういえば家でこれをクリスマスに食べてないなあって、今年はこれに決定!

     でもソースはなんにしよう。
     以前、お世話になっていたお家のクリスマスの昼食でもこれを食べた覚えがあるんだけど、どんな味付けだったのか
     まったく記憶がない。他にあまりにもドラマチックな出来事が多い家だったしな~(笑)
     そこのお家では、このラビオリをおばあちゃんが、クリスマスの数週間前からひとつずつ手作りでつくってたんだよね。
     25日のお昼に集まる10人ほどの量。いったい何個包まなくちゃいけないんだろう。
     それを毎週末、孫(20代後半男性2人)が手伝いに行くの。
     そういうのが、イタリアのクリスマスらしい風景。

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     今回は、ネットで調べて、北イタリアではよくやるセージ・バターで味付け。
     へ〜、このラビオリ・デル・プリン、よくよく見たら、パスタではさんであるんじゃなくって、くるんであるんだ。
     そんなのも、今回ちゃんと食べてみてわかったこと。

     ほんとはこれに、前菜やサラダ、メインのお肉、デザートで構成されるんだけど、私はポロネギとカブ、にんじんの
     野菜スープで。
     これでおしまい。クリスマスのメインの食事、1時間以内で終了~。
     でもふだん食べないパスタだから、ちょっと特別感。これで私には満足~。001.gif

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     さて、夕食は昨年と同様、豚の前足に肉や皮などを挽いてつめたコテキーノ
     私の気分としては、こっちがクリスマスのメイン。

     夕食の準備をはじめようと、キッチン横のベランダにおいてある野菜を取るために掃き出し窓を開けると・・・静か~。

     ひと区画、8つぐらいのアパートの建物が4辺を囲んでロの字をつくるその真ん中側、たいていはそこが各家庭のキッチン側の
     ベランダになっているつくり。
     いつもなら、子どもの声、誰かが怒鳴ってけんかしてる声、夕食を作り始めるのか、食器のカチャカチャなる音などが鳴り
     響いてるその中庭(といっても駐車場兼物置きになってるんだけど)が、し~んと静かなのだ。

     時計を見ると18時。そうか~。
     若い家族は親のうちに集まってるんだろうし、ここに残ってる家族も大勢で、12時頃から集まりはじめて、食前酒と
     おしゃべりのひととき。
     そのうち、「さあ、昼食をはじめましょう」のマンマの一声で、アンティパストから始まって、食事は延々3~4時間は
     続くでしょうか。時にはアンティパストが終わったところで、すでに時刻はもう16時過ぎってことも。
     「とにかくここピエモンテ州のアンティパストの種類は限りなく多い!」とここの人は言うけど、ちょっと眉唾(笑)。でも本当にたくさんはあるんですけど
     だからそんな時間になっちゃうのもうなずける。食べながらいつもに増してしゃべり倒してもいるしね(笑)。
     そりゃ時間もかかる。そんなところも日本のお正月みたい
     
     だから私が夕食の準備を始めたこの時間は、やっとクリスマスの昼食が終わって、みんながパンパンのおなかを抱えて
     ソファに倒れ込んだ頃?
     それとも、「あ〜お腹いっぱい。もう夕食はいらないわ〜」と言いながら、それぞれがお家に帰っていった頃?
     それでしーんとしてるのでしょう045.gif

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     さて、翌26日。イタリアは、この日も聖ステファノの日で祝日。
     この日もたいていの家では、長い長い昼食が待っている。
     25日は母方、26日は父方の親戚ととか、25日はご主人の実家、26日は奥さんの実家でとか、みんな計画が忙しそう。

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     そんなイタリア人の家族移動行事をよそに、私はいつも通りの朝食。そして昼食は・・・

     まわりの家では第2弾クリスマスの食事をしてるときに、私はいろいろアンティパスト。こういうの好きなんですよね~。
     イタリアのアンティパストはおいしいから、アンティパストだけをいろんな種類たくさん食べるのも好き。
     でも今日は、あら、ドイツ風?

     あ、でも、このペペロンチーノのツナのスタッフィングはイタリアン。
     これは市販の安いものだからツナだけど、本当はケッパーにアンチョビを巻いたものが入ってるんです。
     この丸いペペロンチーノは辛くなくて、かすかにぴりっと来る味。
     これはお酒に合うな〜。飲めたら飲んでるな〜。

     ここに来た頃滞在させてもらったお家のお母さんが、これを毎年手作りしてたんですよ。
     これがけっこう手間がかかるの。
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     ペペロンチーノのへたと中の種を取ってきれいにして、中をよく乾かしてから、
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     ケッパーのまわりにアンチョビーをくるんと巻いて、それをペペロンチーノにひとつひとつ詰めるんです。
     そしたらそれをきっちりと清潔な瓶に詰めていき、最後にオリーブオイルを瓶の口まで注いで出来上がり。
     もしかしたら、夏の終わりにつくったこれを、クリスマスにも開けて食べてるのかもね。

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     夕食もちゃんと食べますよ~。やっぱりひとりだと、だらだらお昼から夕方まで食べ続けるってできないしね~。

     さて夕食は、夕べのコテキーノとマッシュポテトをまぜまぜして、ドイツ・ハンブルグの名物ラプスカウスもどき。
     本物のラプスカウスは、炒めたタマネギとコンビーフ、マッシュポテトをあわせて、ビーツの煮汁で色をつけたもの。
     私の「もどき」とは全然違うけど、毎年1回コテキーノを食べると、なんだかコンビーフを思い出すんですよね。
     コテキーノは豚、コンビーフは牛だけどね
     コンビーフ、イタリアにはないので、ときどき食べたくなるんですよ。
     そんな気分をね、このラプスカウスで味わえるんです~。

     気がついたら、25日はイタリアン、26日はドイツ寄りだった今年のクリスマス料理。
     今年のうちのクリスマス料理、満足、満足♪041.gif

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     デザートは、昨年から出回ってる時期にいつも買うようになったザクロ。
     この数年、市場にだんだんとアラブ人の八百屋さんが出てきて、そこには秋から春まで売られてるんですよ。
     アラブ料理にザクロがよく使われるからかな。
     それで初めてザクロを食べるようになって、それ以来はまっているもの。

     実は今年のクリスマス、25日はしとしと、26日はざーざーと雨が降り続け。朝から1日中電気をつけていなくちゃいけない
     どんよりとした2日間だったんです。
     翌27日にぱあっと晴れた時は、思わず「出かけよう!」って、再度市場に買い出しに行っちゃいました。

     いつもの八百屋さんで、いつものお兄さんに「またザクロ?」ってニヤリとされてザクロを買って、「アウグーリ(auguri:
     おめでとう)」って年末の挨拶をして。
     なんかこんなでも、今年もちゃんと誰かと挨拶して終われたな~って、ちょっといい気分。037.gif

     あ、今、同居人のひとりがもう帰ってきちゃった(←ほんと。28日夜)
     あ~あ、私の一人暮らしももう終わりです~007.gif

     ま、そういうことなら仕方ない。私はいつも通り、自室で静かに自分のお仕事にいそしもうっと。
     お休みはもう少し続くはず。自分の時間を楽しまなくっちゃね006.gif

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     みなさま今年もあたたかいコメント、ありがとうございました。
     今年もきっつい1年でしたけど、コメントをいただいて、元気にさせていただきました。
     
     今年もあとちょっと。
     新しい年までも、そして新しい年も、みなさまに、もっともっと楽しい笑顔でいっぱいの毎日になりますように。
     よいお年をお迎えください。056.gif


     



     
     
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by sakanatowani | 2013-12-29 19:14 | ごはん food | Comments(6)
Commented by Saori at 2013-12-29 20:47 x
さかなさんのクリスマスのご馳走、とってもおいしそう!
私が気になったのはポロねぎ、にんじんとかぶのスープ。
結構ヘビーなクリスマスディナーを食べた後はこういうさっぱり、野菜がたくさんの温かなスープ、ホッとするだろうなぁ、、、(心も胃も、、、笑)
あとラビオリもとっても美味しそうです。
一度手作りしてみたいんですけど、パスタ生地を作るのがちょっと難しそうでチャレンジしたことがないんです。
一人きりののんびり休暇はあっと言う間でしたが、お休みはまだまだ!
この機会にのんびりゆっくり羽を伸ばして、自分の時間を楽しんでくださいね。
どうか良いお年をお迎えください^^
Commented by tantan_quelle at 2013-12-30 06:45
忙しい忙しい日々の後のクリスマス休暇、の~んびりではなくしっかりたくさんお料理をして過ごされているのですね。
美味しい物を食べるのも作るのもストレス発散ですよね☆
ラビオリって数週間前から作り置きできるものなんですね!ジップロックで冷凍保存でしょうか?
ポロねぎはあまりの大きさに私はなかなか手を出せずにいるのですが、こんな風にスープにしたら美味しそうですね。

美味しい物をたくさん召し上がって元気に良いお年をお迎え下さい♪
Commented by starofay at 2013-12-30 12:45
さかなさんのイラスト、好きだな〜。
目にも心にもやさしい絵だと思います。
クリスマスのご馳走、美味しそうです。
イタリアのマンマが家族のためにパスタやら
ペペロンチーノを詰める様子が微笑ましいな。
大晦日、お正月のメニューも教えて下さいね。
では、今年もおしまい。ご苦労様でした。
2014年がお互い素晴らしい年となりますように。
Commented by sakanatowani at 2013-12-30 16:19 x
Saoriさん、おはようございます♪
ポロねきとカブとにんじんのスープ、便利ですよ〜。実は大鍋一杯つくっちゃったんです。
薄味にしておいて、この後、お醤油とショウガ、ごま油ちょっとを足して、そこに春雨入れて中華スープ。そのまた翌日には、ご飯を足して雑炊にして食べきりました。あ〜、やっぱりこういうのが日本人の胃には優しいですよね(笑)
パスタ生地、どうやらつくり慣れるとそんなに大変でもないらしいですよ。って、私はやりませんが。ふふ。
こんなふうに手作りでパスタを用意するのがふつうの風景っていうのがここらしいですよね。
なんだかご飯のことばかり考えていたら今年も終わっちゃいそうです。もうちょっと実のあることもしたいなあ。
Saoriさんも、よいお年をお迎えくださいね。
Commented by sakanatowani at 2013-12-30 16:29 x
tantanさん、おはようございます♪
そうなんですよ、ご飯のことばっかり考えてて、なんだか忙しい〜。ゆっくりするにはご飯のことは二の次にしなくちゃですね。でもそれだと食いしん坊の心が充実せず。う〜む(笑)
私もラビオリのつくり置き、どうやって保存してるか知らないんです。冷蔵庫かな〜。
でも手作りのパスタはやっぱりおいしいですよ。今年、自分で市販のラビオリを食べて実感しました〜。
ポロねぎ、私大好きなんです。ひとりで毎週1キロは買ってるかも。
(ここでは見ない)日本のネギの代わりに野菜炒めに入れたり、風邪引いたなと思ったらネギたっぷりのネギ焼きにしたり。冬の心の友、豚汁にも欠かせません。そうそう一時期、白身の(冷凍でOK)お魚を油で焼いて、そのあとのフライパンにポロネギの青いところをた〜っぷり入れてごま油を加えて炒め、火を止める直前にお醤油をたらり。このネギを先のお魚の上に置いてソース風に。これ、ご飯にすごく合いますよ。お試しあれ。
ああ、もうお正月に何を食べようかで頭がいっぱい(笑) 今日も年末最後の買い出しに行かなくちゃ。ゆっくりお休みは年明けからでしょうか。ふふ。
tantanさんもおいしく楽しく新年をお迎えくださいね。
Commented by sakanatowani at 2013-12-30 23:56 x
かおりさん、おはよう♪
わにくんもさかなくんも、私と同様、うっとりと食べることを夢見ているでしょう?(笑)
ああ、食べるって楽しいけど、でもつくるのは忙し〜。のんびりとはほど遠い年末になってしまったわ。これも胃はもちろん、心を満たすため。ふふふ。
イタリアでは、50〜60代以上の人の保存食づくり、パスタづくりはいまだにすごく日常的。夏の終わりから秋にかけては、どこの家も野菜やらジャムやらの瓶詰めをつくり続けてるよ。これはすごいなあって思います。
それに比べて、30代以下の人の食生活をはじめ、生活一般の能力のひどいこと!親の世代がみんなやってくれるからなんだろうけど、若い人たちは自分がやるなんて考えもないし。これからこの国はどうなるのかなって思っちゃう。手作りパスタもあと20年ぐらいでなくなっちゃうかも〜。
お正月、やっぱり和食っぽくいきたいなあ。今から今年最後の買い出しに行こうかと。ああ、こうやって今年一杯、食べることだけで終わっていきそう(汗)
かおりさんも、よいお年をお迎えくださいね。そして来年が、もっともっと笑顔で、もっともっとおいしいものでいっぱいの年になりますように。
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