クリスマスの思いで2
     日本は三が日も過ぎて、お正月も終わり〜!って感じでしょうか。
     こちらは2日から平日で仕事は始まってる、でも6日の祝日まではクリスマス・シーズンという
     宙ぶらりんな時期です。
     でも「たくさんごちそうを食べるシーズン」という意味では日本もイタリアも一緒。
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パネットーネと、トロンチーノ(手前)。トロンチーノはアーモンドの入ったヌガーでシチリアのクリスマスのお菓子

     イタリアのクリスマスといえばパネットーネ。
     思い返せば大学生の時、パネットーネの試食販売のバイトを東京のデパ地下でしたことが。
     試食したおじさんに「あんパンの方がいいね」って言われました(笑)
     まさかそのウン十年後にイタリアに住んで、パネットーネを食べるクリスマスを向かえていようとは、
     夢にも思わなかったなあ。

     このパネットーネ、11月から店頭に並び始め、朝食に甘いものを食べるイタリアでは、この時期
     パネットーネが朝ご飯というお家も。
     もちろんパン屋さんでつくられているものの方がスーパーのものよりもおいしくって(お値段も高くって^^)、
     レーズンやフルーツの砂糖漬けが入った伝統的なものから、レーズンなしのもの、砂糖漬けなしのもの、
     マロングラッセ入りなどなど、バリエーションも様々です。

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パン屋さんのウィンドー。白いのがパンドーロ

     もうひとつのこの時期のお菓子は、パンドーロ。
     形は逆さにしたバケツ型、上から見ると星の形をしています。
     何も入ってないパネットーネという感じなのですが、イタリア人にそれを言ったらもう大変。
     「全然違うものよ!」と言われちゃいました。
     実はパネットーネよりももう少しバターが多く入っています。
     粉砂糖の小袋がついていて、パンドーロが入っているビニール袋に粉砂糖を入れて、ビニール袋ごとザクザク
     揺らし、パンドーロの表面に粉砂糖をまぶして食べるのです。(写真のは、もうお砂糖がかかってますね)

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     イタリアに来た最初の年。ペルージャでクリスマスの昼食に招かれました。
     日本のように、全てのメニューが見えるわけではなく、食べる先から次から次へと新しいお料理が運ばれてきて、
     いったいいくつお料理が続くんだろう〜と思いました。

     それからお肉。何種類もの前菜のあと、もうお腹はかなりいっぱいなのに、とり肉、豚肉、牛肉、猪肉
     (ペルージャは猪肉を食べる地域)のローストが出てきて、「さあ、どれとどれを食べる?全部?」と聞かれて、
     「わ〜、こんなお肉ばっかり〜〜〜」ととまどいました(笑)

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     実はこのクリスマスの昼食、どなたのうちに招かれたかも覚えていないのです。
     知り合いもいないイタリアに来たはずなのに、なぜ家族で過ごすクリスマスにおよばれしたのか。
     言葉もまだたいしてできない外国人の私をよんでくれたのはどなただったのか。
     覚えているのは、白い白い壁に濃い茶色のシンプルな家具のおうち。「全員で13人だから、テーブルを
     子どもと大人の2つに分けたのよ」13人で1つのテーブルを囲むのは縁起が悪いとされていますと言うにこやかな
     50代ぐらいのシニョーラのおぼろげな顔だけ。

     夜には車に乗って、郊外の小さな村の大きなお屋敷へ。
     たぶん昼食に招いて下さったお家の方の知り合いへのクリスマスのごあいさつだったと思うのですが。
     クリスマスのお菓子を食べ、この時期にみんなでやるイタリアのビンゴに似たゲーム、トンボラをやりました。

     このお家の方に「トンボラは知ってる?」と聞かれて、「(語学)学校で数字を覚えるのにトンボラを
     授業でやったから知ってます」と答えた覚えがあります。
     そしてこのゲームの時、33が出た男性が「ジェス(Gesu' イタリア語でイエス様のこと)だよ」と言ったこと。
     イエス様は33歳の時に、十字架にかけられたのですね。だから33=イエス様。
     33という数字にイエス様をすぐ思う。キリスト教の国に来たんだなと思いました。もし数字が違っていたらごめんなさい

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     そして帰る時、すでに真っ暗になった外からポツンと光るお屋敷の窓の灯りを見て、私をそこに連れてきてくれた
     おじさんが、奥さんに言ったのか、私に言ったのか、静かな声で「羊毛の仕事がうまくいっていて、すごく
     お金持ちの家なんだよ。でもあんなに広い屋敷に、ふたりだけで住んでるなんて寂しいね」と。
     イタリアでは、クリスマスは家族で賑やかに過ごすものなんだなと、しみじみ思った時でした。

     長くなったので、この続きはまた今度。
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by sakanatowani | 2012-01-04 04:52 | 季節のこと season's
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