歌声
     2週間ほど前から、夕方になるとどこからか、オペラの練習の歌声が聞こえます。

     私がこの家に引っ越してきたのが今年の2月。
     気候がよくなってきて、窓を開け放すようになったから、この歌声が聞こえるようになったのか、
     それとも、この歌姫(もしくは歌姫の卵)が、最近近所に引っ越してきたのか。

     聞こえる練習は、毎日30分ほど。
     毎日毎日の積み重ねが、力になっていくんだなあと、その歌声を耳にしながら思います。
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私の部屋の窓から見える風景。このどこかに歌姫が住んでるのかな。

     そういえば、幼稚園の頃住んでいた社宅でも、オペラの歌姫の声をよく耳にしていました。
     両親が「○○君の奥さん、オペラ歌手だそうだよ」という会話をしていたのを覚えています。

     私が夜ふとんに入るころが(夜8時過ぎでしょうか)、彼女の練習時間でした。
     (もしくは、帰宅後のご主人に聞かせていたのかな)
     そしてその時間によく停電があったのです。昔はしょっちゅう停電があったんですよね。

     そのせいで、幼稚園の私は、「あのオペラの人が歌うと停電する。あの人が停電にさせてるんだ」と思い、
     彼女の声が聞こえると、「うわ〜、やめて〜。停電にしないで〜。こわいから〜!」と、
     豆電球だけをつけた薄暗い部屋の中のふとんにくるまって、その見知らぬ歌姫にお願いをしていたのでした(笑)



d0165762_1544011.gif     3月に記事にした日本の震災への義援金をつのるチャリティ・
     イベントGrafica per il Giappone
     その後、6月まで、協力をしてくれたギャラリーに、絵はがき
     を置くことができることになり、はじめはたった2晩の
     イベントの予定でしたが、最終的には6回に。
     それに先日、一区切りをつけました。

     最終的に集まった義援金は101ユーロ。
     正直いって、もっと集まって欲しかった。

     単価の安い絵はがきを売っての義援金集めだから仕方ないのかも知れないけれど、やっぱり、
     チャリティーという概念があまり浸透していないこと、口では「参加する」「ぜひ行く」と言っても、
     実際には行動につながらないここの人たち気質、そして、ふだん絵はがきはただで手に入るものと思って
     いる若い人たち*が、お金を出してまで絵はがきを買おうとは思わないなど、いろいろ難しい壁を感じました。
     *宣伝のための無料絵はがきが、よくバールなどに置かれています。

     みなさん教会での寄付には慣れているのでしょうから、教会に絵はがきをおかせてもらうなど、
     他の手を考えるべきだったかなど、いろいろ考えさせられました。

     それでも、私のハガキに10ユーロも払ってくれた友人、数枚の絵はがきに10ユーロ以上を払っていかれた
     50代ぐらいのカップル、遠くに住んでいるからと、ボローニャの絵本展で会った私に、自作の絵はがきを
     手渡してくれたイラストレーター、また、自分の作品の絵はがきを200枚もつくって持ってきたアーティスト
     (いや、さすがにこんなには売れないでしょう。どれだけ自腹を切ったのか^^;)など、
     心からの協力をしてくれた人もたくさんいました。

     自分ができること。でも、それをいかに有効に実現させるかが大事。
     そんなことを考えています。
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by sakanatowani | 2011-07-17 02:07 | ひびのこと diary
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