イライラ・クリスマス
     *一部訂正いたしました(笑)

     数日前、大混雑のバスからおりてフ〜ッと思いながら、乗り換えのバス停に向かっていたら・・・
     バタ〜ン!
     と、ものすごい勢いで転んだ・・・石畳でガッツリ両膝と両手を擦りむきました・・・(涙)
     こんなにしっかりと転んだのって、何年ぶりだろう・・・ははは。

     イタリア人にとってクリスマスは、家族や親戚が一斉に集まる、家族の祝日。
     でも、「クリスマスは、絶対にあのおばさんとあのおばさんがケンカをするから嫌だ」
     「ああ、家も!味つけの事とかで、毎年同じけんかするんだよね、うちも」。そういう声も聞かれます。
     人が集まればケンカも始まる。それは感情を表に出すのがふつうのイタリア人にとっては、
     これは自然なことなんでしょうね。
     でも、日本人の私にとっては、その言い合いを聞いているのはけっこう怖い。かなりすごいです。
     これが当たり前っていうのが、やっぱり文化の違いを感じるポイントだったりも。


     私が派手に転んだ日、バスはなかなか来なかった上に(だからこそ)日本の満員電車並みに混んで
     いました。みんなギュ〜ギュ〜と押し合いへし合い。しかも渋滞で、前進と停止を繰り返すものだから、
     嫌でも押し合ってしまう状態。
     するとある女性が「ちょっと!私を押してる人、殴り殺すわよ!いいわね!」と言い始めたのです。
     注)あくまでも、イタリア人は大袈裟な表現をしがちということを前提に、お読みください。

     はじめは「スリに言ってるのかな?」と思ったのですが、そうでもなさそう。(バスの中のスリはよくある
     のです。先日も、ある男性がバスの中で、自分からすろうとしている人をつかまえ、バスから警察に電話し
     てました)
     女性は同じことを、繰り返し大声で言い続けます。
     そのうち、あるおばさんに向かって、「ちょっと!誰がやってるかわかってるのよ。殴り殺すわよ!」と。
     もちろん言われたおばさんは、「押すつもりはないのよ。でも、こんなに混雑してるから・・・」と答える
     しかない。まわりの人も「ちょっと、どの人が怒鳴ってるの?」と見ようとし始める。
     もう、ちょっとした混乱・・・。

     そして、その言われたおばさんが停留所で降りていった時、なんとその怒鳴ってた女性、おばさんを
     追いかけて、背後から、ボカボカと殴り始めたのです!ひゃ〜!

     ・・・ものすごい光景を、バスの扉がしまって消しました。
     注)すべてノンフィクションですが、あくまでも、イタリア人は、大袈裟に表現しがちであることを
     頭にしっかり刻み付けて、お読みください・・・^^;


     「ああ、びっくりした」「なんなんだよ、あの女」。
     バスの乗客は口々に話し、あの女性のすごさを笑いあい・・・そして、そのあとは、何となくみんなが、
     まわりの人に対してやさしい口調になっていました。「次に降りたいんですけど」「あら、じゃあ、
     私がどいた方がいいわね」などなど。お互いに気を使いあったりして(笑)。
     そして誰かが時々「そうじゃないと『殴り殺すからな』」と小声で冗談を言って、またバス中が笑ったり。

     イタリアの年末は、こうやって、激しくも、笑いとともに暮れていくのでした。ふ〜。やれやれ。

     では、BUON NATALE!
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     今朝、水道屋さんが、セントラルヒーティングを直しに来ました。(温水が家中をまわって温める
     暖房なので、壊れると水道屋さんが来るのです)
     家族の出身地によって、今夜がクリスマスのいちばん大きなイベントの家もあるので、たいていは、
     その最後の準備にバタバタしているわけです。

     さて、その水道屋さん、その壊れた部分を見たとたん「お〜、なんと嬉しや!」と皮肉まじりに笑い
     ながら、面倒な仕事を始めました。
     しばらくして、様子を見るために暖房が温まるのを待つ間、彼はどこかに電話を始めました。
     「Buon Natale!(ブォン・ナターレ)」
     そうです。彼は、この少しの間に、友人にクリスマスのあいさつの電話をしていたのです(笑)

     修理の間にも、何回か彼の電話がなります。
     「お〜、なんてこった!」と誰から電話が来たのかを確認しながら、彼は胸の前で十字を切り、
     友人からのクリスマスのあいさつの電話をとります。

     しばらく話しては仕事に戻り、ちょっと待つ間には、この家のお父さんに、奥さんの愚痴を話したり。
     最後は、コーヒーを一緒に飲んで、その後、修理がきちんと完了したかを最終確認。

     イタリアでは、たいてい建物ごとに、いつも頼んでいる修理屋さんがおり、ずっとそこに住んでいれば、
     その修理屋さんたちとも何十年のつきあいになるわけです。
     だからお互いを職業で「水道屋」「設計士」などなどと呼び合って、友人のようなつきあいになるのです。
     今日もこの家のお父さんが「もう昼時だし、昼食を食べていくかい?」と水道屋さんを誘っていましたが、
     「いや、ありがたいけど、母親が具合が悪いんで、昼食に行きがてら見に行くことになってんだ。
     Buon Natale! また月曜日は、仕事先で会うんだよな」と言って、水道屋さんは帰っていきました。
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by sakanatowani | 2010-12-24 20:24 | 季節のこと season's
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